「予備校選びの基準となる学習方法、講師の質、費用、体制など(前編)」では、予備校と塾との違いや 予備校 にかかる 費用 についてお伝えいたしました。後編では、それぞれの予備校の特徴と費用をまとめます。
予備校選びの基準となる学習方法、講師の質、費用、体制など(後編)
主な予備校
駿台予備校
河合塾、代々木ゼミナールと並んで三大予備校といわれています。全てをあわせると全国で38校舎あり、理系、医系に強く難関大志望者の多い予備校です。年に数回行われる全国摸試は、他社の全国模試と比べると難易度が高く、受験者も成績上位者が多いです。
費用は受講する講座やコースによって違いますが入学金と年間授業料で約70万円~90万円、季節の講習で30万円~40万円です。
河合塾
名古屋を本拠とする大手予備校です。文系の指導などに力を入れていたこともあり「文系の河合」という異名もあります。大手予備校の中でいち早く衛星授業を取り入れ、全国の校舎以外に個人塾、提携塾、高等学校などにも配信されています。
全国統一模試を主催していて受験者は年間300万人にものぼり、国内の各種試験の中でも最大規模を誇ります。費用は年間で約70万円~90万円、季節の講習は25万円~30万円です。
代々木ゼミナール
全国に28校舎を持ち、所有している衛星チャンネルで全国に授業を配信しています。衛星授業を取り入れているサテライン予備校を400校以上持っています。代々木ゼミナールのトップ講師一人が有する生徒数は世界最大ともいわれています。費用は約80万円です。
東進ハイスクール、東進衛星予備校
関東地方を中心に全国で1,000校が展開されています。各生徒を社員が担任として担当しており月に一度の面談や、グループ面談を行っています。
いろいろな種類の東進摸試がありますが、成績表の返却が最短7日後と早く、今後の対策を立てやすいです。費用は約85万円で、季節講習などは別途がかかります。
Z会
通信教育を主体とし、対象は幼児から社会人までと幅広いです。通信添削などの問題のレベルは非常に高く、東大・京大などの難関大学の合格者が多いです。
また模擬試験も実施しており、その中には河合塾と提携しているものもあります。費用は一講座あたり月に6,000円で講座数によって違います。
集団授業と個別指導の違い
集団授業
大手予備校の集団授業を担当する講師は高い指導力を持っているといわれています。同じテキストを使うので個人のレベル差により授業についていけない生徒も出てきます。周りにライバルがいることで刺激にもなりますが、基礎は前もって習得しておく必要があります。
個別指導
生徒の学力レベルを見据えたうえで適切な教材で指導してくれます。講師と生徒が1対1なのでわからないことも聞きやすいです。個人の学習プランを作成してくれるので自分のペースで学習に取り組めます。
費用は個人へのサポートがあるぶん集団授業より高めとなっています。
自分に合った予備校選び
大学受験を考える時、多くの人は予備校や塾に通うことを選びます。中には独学で受験合格を勝ち取る人もいますが、合格の可能性をあげることを考え予備校に通うという選択が賢明といえる場合があります。
予備校に通うことを決めた場合、一番の問題はどこの予備校や塾を選ぶかということです。予備校は口コミや評判だけでは自分に合っているのか判断ができません。入学して授業を受けてみないとわからないことも多いです。
予備校や塾によっては体験授業を行っているところや、ホームページで模擬授業を配信しているところもあるので、活用してみた方がいいでしょう。
また自分の学力を伸ばすなかで何がネックになっているのか考えることが大事です。そのネックになっている部分、苦手なところを補う必要があります。
自分の弱いところを知り、それを手助けしてくれる(弱いところに対して秀でた特徴のある)予備校や塾を選ぶというのがポイントです。
その他、校舎の雰囲気、家からの距離、費用なども交えながら自分に合った予備校や塾を選びましょう。
まとめ
予備校選びの基準となる学習方法、講師の質、費用、体制など(後編)
主な予備校
集団授業と個別指導の違い
自分に合った予備校選び