「最後の技能試験である卒検について(前編)」では、運転免許取得までの流れについてご説明いたしました。後編では、 卒検 の受け方やポイントをお伝えいたします。気を付けるポイントをしっかりとおさえ試験に臨みましょう。
最後の技能試験である卒検について(後編)
卒検の受け方
まずは集合して、卒検の説明を受けます。コースについてや、検定内容、減点となる項目、検定中止となる項目などの説明を受けます。車には自分と検定員以外に教習生も1人は同乗します。これは不正防止のためと言われています。
教習場によっても違いはあるかと思いますが、どの検定コースになるか、方向変換、縦列駐車のどちらをするのかを教えてくれます。
検定員によっては、曲がり角や速度についてなどコースについて細かく説明してくれることもあるようです。また道中、検定員が最後まで経路を指示してくれる所もあります。その後いよいよ検定が始まります。
車に乗り込み安全確認をして発進させます。路上と場内合わせて30分程度の試験となります。車に乗り込んだり交代のために降りたり、とする動作も検定対象となりますのでドアを開けるための安全確認など気を付けたいところです。
そして教習所まで戻ってくると方向変換か縦列駐車をします。方向変換とは、狭い道路や車と車とのスペースを使い車の進行方向を変えることです。右の方向に車を入れる「右バック」と左の方向に入れる「左バック」があります。
縦列駐車は前後の限られているスペースにバックをしながら駐停車することです。これは教習所で習う運転技術のなかでも最難関と言われています。落ち着いてゆっくりと丁寧にハンドル操作を行うことが大事です。
この後は合格発表です。自分の番号があれば合格です。その後卒業証書をもらい、運転免許試験場での説明を受け、終了です。
卒検の重要ポイント
検定は減点方式です。第一種免許では100点満点中70点以上取れると合格です。主な採点ポイントとなるのが安全確認、歩行者保護や徐行運転などです。
少しのことでも減点となることがあります。ましてや危険な運転があれば大きく減点されることもあるので気を付けたいところです。大きなミスをして70点をきってしまうと試験終了になってしまいます。
安全確認はしっかりとすることが大事です。きちんと安全確認する方向をみて、曖昧にならないようにします。途中歩行者や自転車がある時は一定の間隔をあけて曲がり角も注意が必要です。
信号のある道路ではちょうど変わり目の時の判断が大事になります。変わり目の時に止まらなかったら信号無視となってしまいます。黄色信号は歩行者側の信号を見て変わるタイミングをつかみます。
しかし歩道分離式だとわかりにくいです。黄色になり止まれそうだったら止まりますが、止まると停止線を超える状態や、横断歩道に突入しそう、交差点内で止まりそうな時は通過した方がいいです。
信号無視は試験中止となってしまいますので、事前に減速するなどして信号のタイミングをつかみましょう。
信号の無い横断歩道では歩行者の有無の確認をします。歩行者がいて渡りそうだったら渡らせて、渡りそうでなくても徐行しながら注視します。
横断歩道がある所ももちろん注意します。歩行者が横断歩道を通行しようとしている時に、そのまま通過しようとすると検定員が補助ブレーキを踏み、試験中止となることもあります。
緊張していると今までしていなかったミスなどをしてしまう場合もあります。始まる前に深呼吸して自分なりのリラックス方法をで気持ちを落ち着かせます。また最後まであきらめないことも大切です。
試験を受ける運転免許センターや試験場は住んでいる県によって行く場所が違います。どこで受けるかは自動車学校や教習所で教えてくれます。
まとめ
最後の技能試験である卒検について(後編)
卒検の受け方
卒検の重要ポイント