「「勉強の両国」と称される進学校「両国高校」の偏差値や概要(前編)」では、 両国高校 の持つ歴史や 偏差値 についてご紹介いたしました。後編では、両国高校でおこなわれる特色ある国語教育について、また進学実績についてご紹介いたします。
「勉強の両国」と称される進学校「両国高校」の偏差値や概要(後編)
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優れた国語教育
卒業生に芥川龍之介をはじめ、堀辰雄や石田衣良などの、第一線で活躍している著名な作家を多く輩出していることからも、両国高校が力を入れている「国語教育」にも注目が集まっています。
すべての教科は国語力があってこそ発揮すると言っても過言ではないので、特色ある国語教育がその結果を生み出しているのです。中学入学時から作文や論文の執筆、それらの読解を求められます。さらにそのあと1年かけて多くのレポートや論文の執筆を行うのです。
一般的な公立・都立の中学生のカリキュラムからは考えられない、文章量の作成が課せられます。中学3年生になるころには、高校生レベルの評論文の読解などの指導をおこなうため、卒業するまで徹底した国語教育を徹底して行います。
それは高校でも同様に継続されます。書かせる教育方法は、実際に読解力や理解力などの向上に効果があると言われています。それらを効率的に学習・指導していくことで国語力を習得するのです。
また両国高校の特色の一つに「出版活動」があります。これらも国語教育の一環で、生徒会が1年間の集大成として発行する「365日」や、教員自らが研究発表をおこなう学術雑誌「三高教室」などがあげられます。
両国高校の入試・進学実績
中高一貫こうの両国高校は、中学からの入試よりも、高校からのほうが比較的入りやすいと言われています。それでも偏差値は高いほうですので、あくまでも比較論での話といえるでしょう。高校の募集定員は2クラス分となる80名です。
中学からあがってくる120名と合わせて200人程度になります。入試形式は「一般」と「推薦」で、推薦枠は募集人数のうち2割程度されています。調査書・集団討論・個人面接・小論文から総合し、センバツが行われます。
推薦入学の倍率は、平成28年度で男子が1.75倍、女子が3.00倍と発表されています。一般入試は国・社・数・理・英の5教科、合計700点満点となっています。
国・数・英は中高一貫教育校で作成されたグループ作成問題で、理・社は都立高校の共通問題が出題されます。
卒業実績は東大をはじめとする超難関国公立大学への進学実績が高く、卒業生の約28%近くが現役合格を果たしています。
早慶上理ICUやGMARCHをはじめとする有名私立大学への進学者も多数おり、国公立、私立大学合わせた現役合格率は73.7%とと発表されています。さすが長きにわたり「勉強の両国」と称されてきているだけあります。
まとめ
「勉強の両国」と称される進学校「両国高校」の偏差値や概要(後編)
優れた国語教育
両国高校の入試・進学実績