「大学での理系学部に関することや理系ならではの職業について(前編)」では、文理選択について、また理学部や工学部、農学部のご紹介をいたしました。後編では、 理系 のなかでも医学部や薬学部、看護学部について、またその 職業 についてご紹介いたします。
大学での理系学部に関することや理系ならではの職業について(後編)
医学部について
医学部では主に基礎医学、臨床医学、社会医学を学びます。医学部医学科は6年制です。6年間の終わりにある卒業試験に合格し、医師国家試験に合格すれば医師という職業に就くことができます。
カリキュラムは一般教養や基礎医学、医療現場での臨床実習、医学の専門的基礎知識、臨床医学などを学び、実験や実習も多くこなします。4年次には全国共用試験を受け合格しないと5年次の臨床実習に進めません。その後に卒業試験や国家試験があります。
2年間の初期臨床研修が終わると大学院に進学する人、附属病院や臨床研修指定病院で専門研修を続ける人、官公庁での医療行政を目指す人にわかれます。大学院や専門研修の後は、病院の医局に入ったり一般の病院に就職します。
薬学部について
薬学部の学科には「薬剤師を育成する6年制」と「薬学研究を行う4年制」とがあります。6年制では教養科目や基礎科目、医学の基礎知識や専門科目を学び病院や薬局で実習を行います。
4年次には医学科と同様の共用試験を受け、合格すると病院や薬局で長期の実務実習を受けます。6年次には薬剤師国家試験を受けます。4年制は生命科学や創薬科学など研究に重点をおきます。学部を卒業すると大学院に進む人も多いです。
卒業後、6年制は大半の人が薬局の薬剤師や病院薬剤師として薬の処方・指導にあたります。4年制は大学院へと進む人が多く、卒業後は製薬会社で新薬の研究、開発に取り組んだり化学、食品、衛生関連の企業などで開発にかかわる研究者、技術者として勤務します。
看護学部について
卒業すると看護師の国家試験受験資格が得られます。試験に合格すると病院、診療所、企業の健康管理センターなどで看護師として働きます。大学に附属病院がある所は、大学病院に勤務する人も多いです。
まとめ
大学での理系学部に関することや理系ならではの職業について(後編)
医学部について
薬学部について
看護学部について