「受験に必要な「内申点」の話。内申点の出し方や上げる方法(前編)」では、内申点と調査書の違いについてご紹介いたしました。
後編では、高校受験における内申点の重要性や 内申点の出し方 についてお伝えいたします。
受験に必要な「内申点」の話。内申点の出し方や上げる方法(後編)
少しでも内申点を上げるには
基本的に9教科の合計点数が内申点として反映されます。ですが内申書(調査書)には「特別活動の記録」という項目が存在するのです。
実はここに生徒会や部活での実績が記入されるのですが、学校によっては英検などの一定の級以上をもっていれば記入され、それらは当然内申点として反映されます。
せいぜい1点程度ではありますが、受験となるとこのたった1点が合否をわける可能性もありますので侮れません。
ですが、無理目な1点を狙う前にまずは通常の授業で9教科の成績を上げるほうが得策です。
高校受験に於ける内申点の重要性
大手進学塾などで内申点について尋ねると、高校受験の際にあまり重要視しない声が聞かれる場合もあります。確かに合格ラインを超える成績であれば内申点を意識しすぎる必要はありません。
しかし学力だけで合格のボーダーラインを超えるわけではないことを忘れてはいけません。学力が十分でも、内申点や内申書の結果がボーダーラインを下回ってしまい合格できないケースも実際にあるのです。
私立高校によっては内申点が一定ラインをクリアできれば推薦してもらえるなどメリットもあります。
基本は学力が条件を満たすことですが、内申点・内申書もないがしろにはできないということがわかります。
生活態度や部活・生徒会などはどう影響するのか
具体的な数字が明確ではありませんが、生活態度や、学校内におけるさまざまな実績は内申に影響を与えます。ですが、内申のために塾や習いごとなどを犠牲にしてまで部活動をやる必要はありません。
もちろん、途中で事情があって退部しても内申に影響することもありません。
では良い成績、実績を出せば内申点が大きくあがるのかというとそれも間違いです。学校によって加点がある場合もあるという程度と考えておきましょう。
同様に先ほど登場した英検などの検定の成績も学校によって加点のレベルは異なります。ですから、無理をしてまで何かを行う必要はないと考えておきましょう。
できるのであればやるぐらいがベストです。それで1点でも加点されればラッキーと考えておきましょう。
都道府県の一般入試における内申点算出法の例
東京都内の場合
都立高校の入試では3年生の2学期の成績が内申点として扱われます。
一般入試の場合、学力のほうに比重があり内申点とは7:3となります。
1000点満点のうち、学力試験となる5教科で100点満点で700点とし、内申点は残りの300点で合否の選抜を行います。
- 学力試験の計算式 700点×(試験の点数÷500)
- 内申点の計算式 300点×(9教科の評定合計÷300)
上記のとおりの計算式となります。「評定」とは「内申点」のことをさしています。
ちなみに東京都では5教科以外の実技となる残り4教科については評定値を2倍にして算出します。
内申点をアップして志望校を目指そう
例として東京都内の内申点の算出例をご紹介しましたが、愛知県などは東京都内と同様に3年生の2学期の内申点が採用されます。しかしこれが大阪になると3年間の内申点が採用されるなど、都道府県で大きく異なります。
点数の付け方についてもわかりにくいところが多々あるため、内申点に翻弄されがちですが、きちんと授業を受け、成績を残し、遅刻をせず提出物なども忘れずいるなど、当たり前のことをきちんとこなしていればおのずと内申点はアップします。
それは社会に出た時に必ず役立つことばかりですから、意識して学校生活を送ってください。
まとめ
受験に必要な「内申点」の話。内申点の出し方や上げる方法(後編)
少しでも内申点を上げるには
高校受験に於ける内申点の重要性
生活態度や部活・生徒会などはどう影響するのか
都道府県の一般入試における内申点算出法の例
内申点をアップして志望校を目指そう