「高校入試で必要な内申点という存在、及び点数の出し方(前編)」では、内申書とはどのようなものかご説明いたしました。
後編では、内申点の算出法や仕組みをご紹介いたします。 内申点 の 出し方 を知りましょう。
高校入試で必要な内申点という存在、及び点数の出し方(後編)
内申点の重要性
内申点よりも学力検査重視に傾きながらも、やはり内申点は重要であり軽視できない状況にあります。
いくら学力が高く当日の学力検査で高得点を出したとしても、内申点が悪いと入れない高校もあります。
内申点が高いことで行ける高校の選択肢も広がり、有利になることもあります。
また公立高校、私立高校を問わず、推薦入試においては内申点が重視されます。
内申点は幾つかの観点に沿って評価される
内申点というのは関心・態度・技能・知識・理解・思考・判断・意欲・能力などを基本に考えて付けられます。
これらの観点に沿ってA・B・Cの3段階評価を付け、これをもとに5段階評価が行われます。つまりAの数が多いほど「5」がつきやすくなるのです。
入試で必要な内申点の算出方法
入試の際には、内申点は都道府県ごとに換算され使用されます。一般入試での主な例を2つあげてみます。
東京都
3年2学期の成績を使用します。5教科を足し、実技の4教科は足して2倍にします。全ての教科を合計し、これを300満点という点数に換算します。
学力検査の5教科500点満点も700点満点に換算します。合計は1000満点となり、点数の高い生徒から合格としていきます。
大阪府
3年間の成績が対象となります。1年:2年:3年=1:1:3の比重とします。
各学年は45点満点となりますが、これを9点満点に換算します。つまり9点満点:9点満点:27満点となります。そしてこれらを合計したものを10倍し450満点とします。
学力検査は1教科90点満点に換算され450満点となります。内申点と学力検査を足して900点満点が総合得点となります。
また内申点と学力検査との比率は各高校ごとで違います。
住んでいる都道府県の内申書の仕組みを知る
高校受験に向けた進路説明会がほとんどの場合中3で行われます。その時に内申書や内申点の出し方について話があります。
しかし内申点は都道府県によりどの学年の評価が対象になるかわかりません。1年の成績から対象になる場合などは、早くから内申点の仕組みについて知っておく必要があります。
早めにリサーチすることで内申点に対しての心構えができ、点数アップにつながります。
まとめ
高校入試で必要な内申点という存在、及び点数の出し方(後編)
内申点の重要性
内申点は観点別評価によって付けられる
入試で必要な内申点の算出方法
住んでいる都道府県の内申書の仕組みを知る