「全国の医学部偏差値ランキング。トップクラスの大学について(前編)」では、全国の 医学部 数や 偏差値 をご紹介いたしました。後編では、前編に引き続き偏差値の高い医学部と各学校の特徴をご紹介いたします。
全国の医学部偏差値ランキング。トップクラスの大学について(後編)
偏差値75 東京大学[理科I類]
東大といえば理IIIのイメージが一般に強く根付いていますが、理科Iも負けてはいません。
トータル的にみても偏差値75というのは文句なしの高い偏差値であることは、誰の目でみても明らかです。
東大の医学部は理I、理II、理IIIと3つにわかれています。
理IIIについては後程お話しすることにし、理Iとはどのようなものかご説明しましょう。
理Iは他の二つに比べると全体的に物理寄りの授業、研究を行います。理Iの医学部以外の学部をみるとそのことが良くわかります。
理Iの学部は「医学部」「工学部」「理学部」「薬学部」「農学部」「医学部」「教養学部」の7つとなります。あくまでも物理「寄り」と考えてもらうと違いがわかりやすくなります。
ちなみにランクインしなかった理IIは偏差値が74とその差は僅差で迫ってきています。理IIは他の二つと比べると気持ち「生物寄り」の研究や授業、学部が目立ちます。
偏差値77 大阪大学
「阪大」の相性で親しまれる大阪の名門国立大学の医学部です。大阪吹田市にキャンパスがあり、昭和6年に開設されました。
大阪大学病院という付属施設を擁することにより、全国でも有数の総合大学として名乗りを上げました。
こちらの医学部も「医学科」と「保健学科」の2つが存在し、ランクインしたのは医学科で、保健学科のほうの偏差値は62程度となります。
付属施設がある点は他大学との差をみせつけ、研究施設の充実ぶりはぴかイチです。研究第一主義の校風は根強く、学生の間に浸透しています。
偏差値78 京都大学
東西対決では残念ながら東の東大に軍配が上がりましたが、常に切磋琢磨し他害を良きライバルとする西の強豪「京都大学」の登場です。
京都市左京にある吉田キャンパスには、常に学生たちの自主的な活動がおこなわれており、独特な雰囲気を醸し出しています。
それはひとえに京大が目指す独創性に富んだ学問研究の成果のたまものです。
ただ与えられるだけではなく、学生が主体となり、能動的に学べる柔軟な特色豊かな京大の教育システムも大きな魅力です。
偏差値80 東京大学[理科III類]
まさかのダブルランキングを果たしたのは、文句なしに日本を代表するトップ大学「東京大学」の医学部の花形「理科III類」です。
理科I類も理科II類も医学部は存在しますが、理科III類は「医学部」しかありません。東京大学の医学部医学科を目指す学生のゴール地点であり、スタートラインでもあります。
やはり並みいる強豪にうちかってトップの座に君臨するだけあり、偏差値80という数字は驚異的です。理科I類、理科II類と同じく、違いをあげるとすれば、理科III類は「生物学」「化学」「物理学」の3つを重点的に勉強します。
つまり、理科I類+理科II類+αと考えるとわかりやすいでしょう。
平成29年度の東大医学部理IIIの志願倍率は約5.43%となり、過去に比べると下がりはしましたが、下がってもなお、狭き門となっています。
まとめ
全国の医学部偏差値ランキング。トップクラスの大学について(後編)
偏差値75 東京大学[理科I類]
偏差値77 大阪大学
偏差値78 京都大学
偏差値80 東京大学[理科III類]