「シラバスの活用で目指す将来ビジョンを明確にする法政大学(前編)」では、法政大学の歴史についてご紹介いたしました。後編では、シラバスの使い方や 法政大学 の シラバス についてご紹介いたします。
シラバスの活用で目指す将来ビジョンを明確にする法政大学(後編)
大学に入学してまず苦労することとは?
大学に入学すると、今までの学生生活では目にすることがなかった科目の多さに驚かされます。決められた時間に、決められた先生による授業を、決められた単位分だけ受ける中学校までとは異なり、高校に入ると選択科目が何時間も入るようになります。
とくに私立高校は公立高校と比べ、目指す進路を明確にしていくために3年間かけて授業をとおして将来への道筋をしっかりと地固めをしていく傾向が高いです。
文系/理系などの選択をはじめ、目指す大学の学部や就職したい職種の形態などによって選択科目が準備されていると共に、自身の実力などにより補補授業なども時間割に組み込まれてきます。
しかし高校の場合は選択科目自体の数も少なく、「選択科目は〇曜日の▲時間目と、□曜日の▽時間目に入る」など、決められ時間の中で、決められた先生の授業を受けることになることがほとんどです。
そのため希望する選択科目の受け入れ人数制限に引っかからない限り、あまり苦労することなく好きな授業をとることができます。大学にも同じように選択科目があります。
しかし大学では高校時代と比べると将来がより近くなるために「大学卒業後、就職をするのか?大学院に進むのか?」また「就職ならどういった職種や分野の方向に進むのか?大学院ならどのようなことを極めていきたいのか?」など、今まで以上に明確なビジョンをもって将来を考えなければなりません。
選択科目も、高校のようにスケジュール、担当教師、授業数など、生徒すべてが同じ条件ではありません。
選択科目数も多く、同じ科目がさまざまな曜日や時間に点在しているうえに、同じ科目でも複数の講師や教授が存在することもあるため、自分が希望する授業科目についてより一層情報が必要となります。
このように大学に入学すると、自身が将来を見据えて、卒業までにどのような授業を選択すべきかを調整、計画することがとても重要であり、頭を悩ますことでもあるのです。
各大学にはシラバスというものがあり、各授業科目の担当教員が授業に関する詳細を明記したものを作成して生徒に配布や提示をするそうです。
早稲田、慶応、上智大学やGMARCHと言われる学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政大学など有名大学ではすでにシラバスは広く浸透しているようです。では法政大学のシラバスはどのようなことが明記されているのでしょうか。
シラバスとは?法政大学のシラバスはどういうもの?
シラバス(syllabus)とは英語で、直訳としては「授業や講演などの概要、摘要、授業計画」となっています。近年では中学や高校でもシラバスを作成し、生徒や親たちに配布する学校も少なくないようです。
例えば、ある年の法政大学の社会学部日本語1-Ⅰ科のシラバスにはどういった内容が書かれているのでしょうか。授業コード、単位数、曜日/時限、キャンパス、担当教員名、授業計画、授業内容、宿題などの授業時間外の学習、使用するテキスト名、参考書籍名、成績評価の方法と基準などです。
そのほか授業の進め方や最終的に何を学習到達点とするかなど詳細が書かれています。授業内容欄には「文中の“、(読点)”の正しい打ち方の練習」や「助詞“は”“が”の使い分けの練習」など、その授業を選択したいと考える生徒であれば授業内容を明確に知ることができる明記となっています。
生徒としては成績の評価基準も明記されているため、自身の成績向上の目安としても活用もでき、授業に打ち込むための意欲にもつながる要因にも成り得ます。
またシラバスは大学に在学中の生徒はもちろん、その大学に入学検討している一般の人でもみることができる大学もたくさんあります。法政大学もそれにあたります。
もし将来就きたい職業、分野などが明確に決まっている人であれば、大学受験前の学部選びにも非常に役立つものとなるのです。
まとめ
シラバスの活用で目指す将来ビジョンを明確にする法政大学(後編)
法政大学とは?
大学に入学してまず苦労することとは?
シラバスとは?法政大学のシラバスはどういうもの?