「保育士資格を取得する方法、やりがいのある保育士の仕事(前編)」では、保育士の実態や仕事についてご紹介いたしました。
後編では、 保育士資格 の 取得 方法 や試験についてご紹介いたします。
保育士資格を取得する方法、やりがいのある保育士の仕事(後編)
どちらで取得する方がいいの?
保育士の養成学校
保育士養成学校では2~4年学校に通い、必要な単位を取ることにより資格が取得できます。
カリキュラムには保育施設での実習も含まれているため、実際に子どもたちと接することで現場に出たときに役立つスキルが身に付きます。
そして養成学校には保育所や児童福祉施設などの就職の求人が集まり、学校でサポートもしてくれるので就職先も決まりやすいという利点があります。
しかし学校に通う期間が長いため仕事や家庭との両立は難しく、また学校ということで学費も必要となります。
資格試験を受験する場合
条件を満たせば、どのような人でも試験を受けることができます。そして対策次第では短い期間での取得が可能です。高い学費を払う必要もないので負担が軽くて済みます。
しかし保育士試験に合格するのは難しいことで有名です。合格するのが大変なので途中で挫折する人も多いという現状です。
合格するまでが大変な保育士試験
保育士試験に合格するというのは、試験科目の多さや難しい問題も出題されることから難易度が高いといえます。合格のための勉強法は、独学で勉強する方法と、通信講座などを利用する方法があります。
独学だけで対策が不安な人は、教材が豊富に揃う通信講座を利用する方がいいかもしれません。
筆記試験
まずは筆記試験の合格を目指します。心理学や保育原理、社会福祉、子どもの保健や栄養など専門的な要素を持つ科目が9科目あります。
科目別で受験するため合格すれば3年間有効となります。3年間のうちで9科目全て合格すればいいのです。マークシート方式で行われ、合格点のボーダーは満点の6割以上です。
これだけ見るとそう難関には思えませんが、なかには5割の点数を取ることさえ難関な科目も含まれています。
そのためしっかりとした対策を練らないと、たとえ3年あっても全ての科目を合格することは難しいです。
実技試験
筆記試験に合格すれば実技試験を受けることができます。「音楽表現」「造形表現」「言語表現」の中から2つを選択します。
こちらも6割以上が合格なので、対策次第で合格することは十分可能です。
ただし、実技試験は筆記試験の有効期間3年の間に合格しないといけません。つまり、3年間のうちに筆記試験・実技試験の両方に合格しなければいけないということです。
合格できなかったら、もう一度最初からの挑戦となります。
また幼稚園教諭免許がある人は申請で「保育の心理学」と「教育原理」、実技試験が免除となります。他の科目も履修した科目によっては免除があります。
保育士資格が必要な職場
資格があれば保育所だけでなくさまざまな児童福祉施設において働くことができます。
乳児院・児童養護施設・障害者施設・知的障害児通所施設・情緒障害児短期療養施設・病院の院内保育所・病理保育所などが保育士資格を活かせる場所です。
まとめ
保育士資格を取得する方法、やりがいのある保育士の仕事(後編)
どちらで取得する方がいいの?
難易度の高い保育士試験
保育士資格が必要な職場