「高校生の不登校問題。原因と家族がしてあげられること(前編)」では、高校生が不登校になる原因とその対処法をご紹介いたしました。後編では、 高校生 の子供が 不登校 になった際、保護者や周りができることをご紹介いたします。
高校生の不登校問題。原因と家族がしてあげられること(後編)
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受け止めることの重要性
先ほどお話しした中に、本人が一番苦しんでいるかもしれないということについて触れました。学校に行けない自分は普通の子どもではないのかもしれない、当たり前のこともできなくでごめんなさいと罪悪感にさいなまれているかもしれません。
その罪悪感もまた学校に行けなくなる一つの要因となります。ですから、保護者の方はその罪悪感をできるだけ取り除いてあげられるよう努力してください。
罪悪感は魔物です。その罪悪感から逃れようとゲームやネット、SNSなどに依存していく可能性が高いのです。依存が高まると夜更かしすることが増え、昼夜逆転などで生活リズムが乱れてしまいかねません。
生活のリズムの乱れは精神面にも負担をきたします。なんでもないのにイライラしたり、ぼーっとしている時間が増えたりします。そうなる前に、少しでも罪悪感や不安を軽くしてあげなくてはいけません。
問題を解決するには、自分自身で問題に向き合い、自分で乗り越えなければなりません。しかし、家族や周囲の人が支えてくれれば、苦しむ期間を少しでも短くしてあげることができるのです。
学校に行けなくても構わない、そのままのあなたでいいということを、きちんと言葉にして伝えてあげてください。人の価値は学校に通うことだけではないのです。
保護者や周りができること
元気が出てきたら、興味のあることややりたいことをやってみるように勧めてみましょう。世の中には学校以外にも選択肢があるということを知ってもらういい機会です。無理そうでもできる限り応援してあげてください。
何もやりたいことがみつからなかったら、家事を手伝ってもらうといいでしょう。自分に役割を与えられることで、自信やこの場所にいてもいいという実感を得ることができます。ひいては自己肯定感や自信を作り上げる種となるのです。
落ち着いて話ができるようになったり、将来のことを考えられるようになったら、選択肢をどんどん与えてあげてください。高卒認定や通信制高校、留学やアルバイトなど、若いうちにできることはたくさんあるのだと教えてあげることが家族の役目です。
しかし強制するのは避けてください。あくまでも選択肢を与えることが重要であって、こうしなさいと押し付けてしまっては意味がありません。あとは自分自身が道を切り開くだけにしてあげれば、自ずと何をしたらいいかみえてくることでしょう。
まとめ
高校生の不登校問題。原因と家族がしてあげられること(後編)
受け止めることの重要性
保護者や周りができること