幼稚園年長学年の6歳児は、翌4月には小学校への入学を控え更なる自立が求められるため、 幼稚園 の長期休みである夏休みの旅行は、親子で一緒に体験し、考え、時には失敗し、失敗さえ楽しむことで信頼関係を発展させる良い機会にもなります。
元気な体と豊かな心を育む 夏休み の旅行についてご紹介します。
幼稚園が夏休み中の旅行で築く 自立と信頼の親子関係とは
幼稚園の役割と家庭の役割
まず、幼児期に必要な教育は、家庭と幼稚園が両輪となって豊かな人間形成の基礎を築くことです。
その中でも主に幼稚園では同年代の友達と過ごすことで、社会の中で生きていく力の基礎を、家庭は「休息の場」としての役割を果たし、子どもが社会でのびのびと活動できるように温かく受け入れ、英気を養わせる役割を担っています。
さらに両輪となるべく共通の役割としてはおおまかに以下5点があげられます。
- 基本的な生活習慣を身に着け、健康で安全な生活を確立する。
- 自分や他者への愛情、信頼感を持ち、道徳心の芽生えを促す。
- 自然などへの興味や関心を育て、それらを感じる豊かな心を育む。
- 言葉への興味や関心を育てることによって、話したり聞いたりする態度や使い方の感覚を養う。
- さまざまな経験を通じて感性を育て、創造力を養う。
夏休みだからこそできる体験
幼稚園の夏休みの旅行を通じて、日常では体験することの難しい「非日常」での体験が子どもの心を大きく成長させる助けとなります。
そのためには単に「楽しい」だけでなく、親子で考え、工夫し、少し苦労し、それを乗り越えたときには子どもの心に達成感や満足感とともに自信となって深く刻まれます。その1例をご紹介します。
親子でキャンプをすることで、大自然を体感する。
「自然などへの興味や関心を育て、それらを感じる豊かな心を育む」ことは、そう難しいことでなく、日常的にも例えば幼稚園への送迎の時の声掛け一つ、「あの花何かな?」「あれ?この鳥、なんて鳴いているのだろう?」など、四季を感じながらの登園することでも育むことはできます。
しかしせっかくの夏休みなので、親子で自然の中キャンプをし、普段では味わえない体験することで、子どもの更なる自然への興味にもつなげることができます。また、キャンプを通じて自然を汚してはいけないなどの公共心、道徳心の育成にも役に立ちます。
しかし注意点としては、キャンプに慣れていないご家庭では特に、子どもには真夏のキャンプは荷が重い場合もあります。
幼稚園児は体力的にもまだ十分とは言い難いため、テントなどにこだわらず、空調のきいたロッジやコンドミニアム等利用しながらでも、親子で夕飯づくりに挑戦したり、夜や早朝に虫探しをしてみたり、川の水の冷たさを感じたり、星空を眺めながら話をするなど、自然を無理のない範囲で体験することで親子の一層の信頼関係の構築が期待できます。
今後の自立のために
子育てにゴールはないのかもしれません。子どもの年代に応じた悩みと直面しながら、その都度対応していく日々が続いていくわけですが、子どもの成長の根幹となるのが幼児期の「親子で過ごした幸せな記憶」だと言われています。
それにより健全な心を育み、健全な心がまた健全な体、自分の周囲の人を思いやる心が育ち、将来的に社会の一員として自立していけるのだと思います。
親の送迎から離れ、自分で安全についての判断をしながら道路を歩いて通うことになる小学校。この幼稚園時代は子ども側の「自立」だけでなく、親の側もこの子は大丈夫だ、と子どもを「信頼」し笑顔で送り出せる親に成長するために、夏休みの旅行を活用し子どもの成長度合いをしっかり確認するいい機会となります。
お互いに対する信頼を元に、自立した親子関係を築いていくことが大切だと思います。
まとめ
幼稚園が夏休み中の旅行で築く 自立と信頼の親子関係とは
幼稚園の役割と家庭の役割
夏休みだからこそできる体験
今後の「自立」のために