日本国内で現存する公立の女子高としては最古の歴史を誇る「宇都宮女子高校」は、栃木県内トップクラスの座に位置し、自由な校風が魅力と言われています。
自由さ以外の 宇都宮女子高校 の魅力や、偏差値、教育方針、概要などについて、詳しくご紹介します。
栃木県内トップを誇る名門公立女子高、宇都宮女子高校の魅力
宇都宮女子高校の歴史
宇都宮女子高校が設立されたのは1875年(明治8年)で、現在140年以上の歴史を持つ最古の公立女子高となっています。当時は「栃木女学校」という名称で設立され、長い歴史を経て1948年(昭和23年)に現在の形である「女子高等学校」となりました。
宇都宮女子高校の概要
公立高校のため、学区が定められています。学区外からの生徒は、募集定員の25%までと定められています。
宇都宮女子高に通える学区は「宇都宮市内」「さくら市内」「下野市内」「河内郡上三川町」「塩谷郡高根沢町」「下都賀郡壬生町」「芳賀郡芳賀町」の7つのエリア内のみとなります。学校までのアクセスは「東武宇都宮駅」から徒歩約15分。
バスの場合は「関東バス」を使用することとなり、JR「宇都宮駅」から出ている各路線で「宇女高前」で下車します。バス停と同じく、通称も「宇女高(うじょこう)」と呼ばれており、その呼び名で親しまれています。
2002年(平成14年)より二学期制を導入し、4月から9月までを「前期」、4日間の「秋休み」を挟み、10月から「後期」が開始されるスタイルです。制服はなく、校則もゆるやかで、自主自律の精神を育みます。
学力の高さは栃木県内トップクラスに位置し、2008年(平成20年)に「文部科学省」からSSH(スーパーサイエンスハイスクール )の指定も受けています。
宇都宮女子高校の偏差値
栃木県内トップクラスを誇る宇都宮女子高校の偏差値は65~69程度と言われています。
栃木県で1位となるのは、偏差値71を誇る「宇都宮高等学校」となっています。2位となるのは私立「作新学院高等学校」で、偏差値は70程度ですがコースによってかなりの開きがあります。そのため3位となる「宇都宮女子高校」も負けていないといえるでしょう。
そのレベルの高さを裏打ちするのは、素晴らしい進学実績です。進学実績をみると、各難関国公立大学への現役合格者数も見事ですが、注目すべきは医学部への現役合格者の多さです。
平成29年度の医学部への現役合格者数は、国公立・私立を合わせて10名となっています。
宇都宮女子高校の教育
宇都宮女子高校には特別なコースは設定されておらず、すべて普通科となっています。文武両道を目指しているため、学力向上のみならず、積極的に部活動を行うようにも学校側が指導しています。そのため、部活動でも多くの部が優秀な成績を収めています。
サッカー部からはあの「なでしこジャパン」所属の「安藤梢」選手を輩出していたり、文化部では合唱部やオーケストラ部の活動が目立ちます。
教育課程としては、2年生になると文系と理系にわかれることとなり、個々の希望する進路にフレキシブルに対応できるよう、多様な選択科目が用意されています。
生徒個人を尊重する指導方法として「習熟度別授業」を国・数・英の科目で取り入ています。
2つのクラスを3グループにわけるスタイルが基本です。課外授業も積極的に行われており、「UJOKOZA」と呼ばれる講座を第一・第三土曜日に開催しています。
1~2年生は国・数・英の基本的な部分を、3年生は受験を意識した必須科目を重点的に勉強します。こうすることで授業時間も増え、必然的に学力アップにつながっています。
「UJOKOZAスペシャル」なるものもあり、こちらは大学の先生による出前授業や実験など、私立顔負けの濃い内容を体験することができます。
自分で考え答えを出す力を養う「自由研究」
1948年(昭和23年)より導入された「自由研究」には、かなり積極的に力を入れています。宇都宮女子高校では、必ず何か一つを研究し、それを発表することが生徒に課せられています。
この取り組みは1985年(昭和60年)に特色ある学校づくりとして認められ、新聞などで取り上げられたほどです。自分で決め、自分で調べ、行動し、それをまとめて発表する力を養うことは、社会生活においても必ず役に立つ力になることでしょう。
まとめ
栃木県内トップを誇る名門公立女子高、宇都宮女子高校の魅力
宇都宮女子高校の歴史
宇都宮女子高校の概要
宇都宮女子高校の偏差値
宇都宮女子高校の教育
自分で考え答えを出す力を養う「自由研究」