埼玉県の全日制普通科高校として初めて「単位制」を導入したことで有名な 浦和北高校 は、公立高校としては珍しい自分で受ける科目を選択するスタイルを確立しています。
どのようにして科目を選択しているのか、 偏差値 や教育目標などを交えて浦和北高校についてご紹介しましょう。
単位制で自ら学びを選び未来を描く浦和北高校の偏差値や概要
浦和北高校とは
「自律・向学・健康・誠実」の4つを校訓と掲げている浦和北高校(正式名称「埼玉県立浦和北高等学校」)は、埼玉県はさいたま市桜区に所在する全日制男女共学の公立高校です。
設けられているコースは「普通科」のみですが、1996年(平成8年)度より、「単位制」を導入しています。
「単位制」とは自分自身で「自己実現」に向けた行動を起こすことが肝となります。
学習したい科目を自ら選択し、その科目の単位を修得していくシステムは、大学などでおこなわれているシステムと類似しているといえばわかりやすいでしょう。
自分だけの時間割を作ることは、確かな未来を思い描くことであると浦和北高校は考えています。
浦和北高校が設立されたのは1978年(昭和53年)10月3日で現在41年目を迎えました。
まだまだ歴史の浅い学校ではありますが、単位制のスタイルを活用した指導方針をうまく活かし、生徒たちの希望する未来へ導くためのサポートに力を入れています。
浦和北高校の「単位制」システム
単位制は浦和北高校にとっては何にも代えがたい重要な役割を果たしています。
それは施設にもあらわれていて、教室棟や特別教室棟のほかに、少人数授業を展開するために設けられた「単位制棟」と呼ばれている単位制専用の特別教室棟を設けています。
この単位制では、入学前から生徒たちは自分で学びたい科目を選択することからスタートします。
「国際総合」のAをとるかBをとるか、英語はSTにするかSDにするかなどを速やかに選択しなければいけません。
そのために合格発表が行われた直後に「教育課程説明会」がおこなわれています。
その際には履修相談もうありますので、無責任に自分で選ぶことを迫られるわけではありませんので安心です。
入学してからも、都度時間をとって学年ごとの説明会も開催しています。
担任だけではなく専門の先生が間に入って履修科目についての相談に親身にのってくれます。
このようなバックアップ体制をきちんとおこなっているため、浦和北高校の生徒の間では履修について学校側に相談することは日常となっています。
これは生徒と学校との良い関係性を築けている結果とも言えるでしょう。
浦和北高校の単位制の特徴
浦和北高校の単位制の一番の特徴となるのは「自分で選んだ科目を少ない人数で学べる」という点です。
進路の選択上で必要であるならば、10人前後の少人数制の授業もおこないます。
全講座の平均人数は例年26人強となっていますが、人数が少ないからといって授業を受けられないなどは起こりません。
逆に少人数という点を最大限に生かした進学対策向け講座をおこなうなど、特色豊かな授業を展開しています。
浦和北高校の偏差値と進路
浦和北高校の偏差値は58となっています。埼玉県内の418ある高校のうち117位、公立のみでは251校中40位となっていますので、中堅グループといったところでしょう。
進路については大半の生徒が大学や短大・専門学校へと進路を進めています。
合格実績をみると国公立大学の合格者数は一桁程度とかなり少なくなっており、200人以上が私立大学への合格を果たしています。
人数の多さでみてみると最も多いのは板橋区にキャンパスのある「大東文化大学」となっています。
次いで多いのは「東洋大学」、そして「帝京大学」となっています。
単位制できめ細かなキャリア教育をおこなっている成果は、合格実績から垣間みることができます。
それはどこかの大学に合格者が集中するのではなく、さまざまな大学に少しずつ合格者がいるという点です。
これこそが単位制として自分の学びたいことをきちんと考え選択してきた結果といえるでしょう。
自分自身の未来を丁寧に描き、自ら学ぶことを選ぶことができる力は大学進学時に大きな影響を与えています。
まとめ
単位制で自ら学びを選び未来を描く浦和北高校の偏差値や概要
浦和北高校とは
浦和北高校の「単位制」システム
浦和北高校の単位制の特徴
浦和北高校の偏差値と進路