鹿児島県鹿児島市にある鹿児島県立「鶴丸高校」は、鹿児島県内でもトップを誇る男女共学の全日制公立高校です。熱心な指導や、勉強や部活動で仲間たちと切磋琢磨し、高みを目指すことができる、魅力あふれる「 鶴丸高校 」の 偏差値 や概要についてお話しします。
勉学だけではない!生活規範に注目な鶴丸高校の偏差値や概要
鶴丸高校とは
高名にある「鶴丸」とは、薩摩藩主であった「島津氏」の居城となっていた「鹿児島城」の別名である「鶴丸城」に由来してつけられました。
鶴丸高校は前身となる、鹿児島県で最も古い歴史をもつと言われている「鹿兒嶋縣立第一鹿兒嶋中學校(旧一高女)」と「鹿兒嶋縣立第一高等女學校(一高女)」を経て、1949年に設立されました。生徒数は1000名弱で、毎年300名程度の入学者を迎えています。
校章には、学校名にある「鶴」がモチーフとして配されており、校章の形となっている丸型を地球にみたて、その地球に大きく羽ばたく若い鶴をイメージしています。
鶴丸高校の教育理念
鶴丸高校の教育理念は「好学愛知」「自律敬愛」「質実剛健」の3本柱で形成されています。基礎的・基本的な学力を養うのは当然のことで、そこからさらに高みを目指すため、自主的に、積極的に学問に取り組む学習態度を会得させることを目標としています。
もちろん、学生は勉学のみに非ずと、豊かな情操教育をおこない、人権を尊重する調和のとれた人材の育成にも努めています。そして、数々の難関を乗り越えるために必要不可欠となる心身の鍛錬を怠らず、気力・体力ともにたくましくなるよう精進しています。
ただ勉強ができるのではなく、勉強をすること、知識を得ることに楽しみや喜びを持っていなければいけないことを生徒たちに日々指導しています。
鶴丸高校の特徴や特色
鶴丸高校をあらわす言葉として、「文武一同」という言葉があります。よく耳にする「文武両道」ではなく「文武一同」、これは文武は両立させるのではなく、極めればどちらも同じ要素をもっているというようなことをあらわしています。
両立することだけが全てではなく、己が目指す道をひたすら邁進した先に大切なものがあり、その大切なものは文武、どちらを目指したとしても同じだということになります。
1950年に生徒会長が残した言葉「鶴丸は勉強するところである」のとおり、鶴丸高校は部活動も盛んではありますが、やはり勉強第一といった傾向が強く、とくに運動部との勉強の両立はなかなか厳しいようです。
それでも部活動への生徒の加入率は70%以上を誇るといわれている上に、全国大会出場経験の実績を持つ運動部・文化部があることから、努力することで両立を成しえることがわかります。
生活規範12箇条「ミニマム・エッセンシャルズ」
鶴丸高校の特徴としてあげられるのは、12箇条からなる通称「ミニマム・エッセンシャルズ」です。この12箇条鶴丸高校の生徒としての自覚に基づいた日常生活や、学習活動を行うための基盤となるものとして、代々継承されてきました。
大正・昭和時代に活躍した哲学者「天野貞祐(あまのていゆう)」の言葉をリード分とし、品位のある学徒を目指して、将来の良き家庭人・社会人になることを目指しています。
内容としては、身の回りのことは自分でおこなう、服装の規定を守り乱れがないようにするなどの基本的な項目から、偏食をしない、家族団らんを夕食後に持つなど、当たり前のようでなかなかできないことなどが記されています。
最後の項目となる12箇条目には、高校生活の中の3年間で生涯をかけて喜びや悲しみを共感し合える友を作ることの大切さにも触れています。
鶴丸高校の偏差値や入試概要
鶴丸高校は県立高校のため、普通科のみとなっています。偏差値は72と大変高く、この数字は鹿児島県内の公立高校として1位といわれています。私立高校も交えた鹿児島県の高校全体をみても2位に位置することから、相当な学力が必要となります。
あの鹿児島県の名門私立高校「ラ・サール高等学校」が県内1位となりますが、こちらで偏差値が76ですので、県立の高校としてはハイクラスの進学校といえるでしょう。
また英語教育のレベルの高さにも定評があり入学時にすでに英検準2級を保持している生徒なども多いようです。入試に関しては一般的な「推薦」と「一般」があり、「帰国子女」の生徒枠も設けて積極的に受け入れています。
推薦入学者は320人の募集定員のうち10%となり、面接と作文が必須となります。作文に絶対的に必要となる「表現力」だけではなく、「基礎学力」や「思考力」なども文章から総合的に問われるので、事前の準備が相当必要となります。
一般入試に関しては2日間にわかれた試験日程で、国・数・英・理・社の5教科に加え、最後に集団面接が行われます。
まとめ
勉学だけではない!生活規範に注目な鶴丸高校の偏差値や概要
鶴丸高校とは
鶴丸高校の教育理念
鶴丸高校の特徴や特色
生活規範12箇条「ミニマム・エッセンシャルズ」
鶴丸高校の偏差値や入試概要