東京大学は日本で最も有名で最難関といわれる国立大学です。シンボルマークが銀杏であるように銀杏並木が立ち並び、秋にはライトアップされとても美しい景観を醸し出します。
東京大学 で行われている進学振り分け制度や、キャンパス、 偏差値 などについてご紹介します。
日本で最難関といわれる東京大学の振り分け制度や高い偏差値
東京大学の主要キャンパスや気になる偏差値について
東京大学の主なキャンパスは3つあります。教育課程を実施する駒場キャンパス、専門教育を行う本郷キャンパス、大学院においての教育を行う柏キャンパス、というように教育内容や研究内容によってわけられています。
学内にはレストランやコンビニエンスストア、スターバックス、サブウェイなどの店舗があります。
駒場キャンパスは1・2年生が中心で活気にあふれており、サークル活動も活発です。最寄り駅は井之頭線、駒場東大前駅で徒歩0分という近さです。駅の出口を出たらそこは東京大学の敷地が広がっています。1号館の最上階は眺望がよく富士山が見えることもあります。
本郷キャンパスはかなり広く、学内の移動に自転車を使う学生もいるくらいです。赤門や安田講堂、三四郎池が有名です。大学病院があるため一般の来客も多く、散歩やランニングをしている人をよく見かけます。
日本で一番難易度の高い東京大学、偏差値も非常に高いです。学部によって多少違いますが70~79となっています。偏差値79は医学部医学科です。この医学部医学科にあたる理科三類は東大生の中でさえ住む世界が違うとまでいわれています。
日本の大学受験におけるひとつの頂点ということです。東京大学の偏差値は全国の大学651校中ではもちろん1位です。
入学すると最初は全員が教養学部
東京大学では入学する時、他の大学のように学部・学科への入学はありません。入学して最初の2年間は全員が教養学部へ一旦所属します。そして教養学部前期課程を終えると、進学振りわけという制度により各学部・学科へと進学するという形になります。
全員が教養学部といっても最初は科類にわけられています。文科一類・文科二類・文科三類・理科一類・理科二類・理科三類の6科類です。入試では、それぞれの志望する科類で受験します。
進学振りわけとは
最初の2年間の前期課程は6科類にわけられ、全員が教養学部に属します。その後は10学部にわけられて2年間の後期課程を履修することになります。
ただし医学部医学科・農学部獣医学課程・薬学部薬学科の後期課程は4年間です。この前期課程から後期課程への進学時に行われるのが進学振り分けです。
進学振りわけのメリット・デメリット
後期課程の各学部・学科への進学は2年生の前半終了時には決定します。学科により定員が決まっています。そのため希望者の多い学科に進む場合は、それまでの成績が重要視されます。履修成績によって選考が行われるのです。このことを進学振り分けといいます。
多くの大学では最初から学部・学科を決めて受験しますが、東京大学の場合は前期課程で教養を習得した後に進路選択できるため、多彩な進路選択が可能になります。大学を受験するときに、自分の進みたい道がまだはっきりと確定できない人にとっては良い制度です。
その一方で、進学振りわけでの成績をめぐって成績競争が起きています。自分の進みたい学部・学科があっても成績次第では他の学部・学科に決まってしまうこともあるのです。
良い成績をとらないと希望の学部・学科に確実に進めないので、学生たちは大学に入学してからも勉学に励み優秀な成績を修める必要があります。
進学振りわけですが各科類により進学可能な学部・学科は最初から決まっています。
文科一類は法学部、文科二類は経済学部、文科三類は文学部・教育学部です。理科一類は工学部・理学部・薬学部・農学部、理科二類は農学部・薬学部・理学部・工学部・医学部健康総合科学科、理科三類は医学部医学科です。
進学振りわけで学部・学科に内定できなかった学生は、降年といって2年生の前半か1年生の後半に戻ることとなります。
2016年より始まった推薦入試
以前は推薦入試というものはありませんでしたが2016年から初めて推薦入試が導入されました。この年の合格者数は77人で倍率は1.9倍でした。一見すると一般入試よりも合格しやすいような気がしますが、一次試験の書類選考がかなりの難関ということです。
推薦入試は定員が100人ほどで、各高校の中から男女1人ずつ合計2人まで推薦できます。一次試験は書類選考です。
この書類選考がかなりの難関となります。成績がいいのは当たり前で、その上、数学オリンピックなど各オリンピックでの受賞歴、コンクールやコンテストでの入賞経験、TOEFLなどのスコア、論文などによって選考されます。
書類選考の段階で振り落とされる学生も少なくはないようです。
一次試験に合格すると二次試験に進みます。二次試験では小論文や面接などを行いセンター試験の点数も入ります。面接や小論文に至ってもかなり高度なものを要求されます。
まとめ
日本で最難関といわれる東京大学の振り分け制度や高い偏差値
東京大学の主要キャンパスや気になる偏差値について
入学すると最初は全員が教養学部
進学振り分けとは
進学振り分けのメリット・デメリット
2016年より始まった推薦入試