奈良県奈良市にある東大寺学園は、中高一貫教育を行っている私立の男子高校です。同じ奈良県にある西大和学園と実力を争う、関西屈指の名門進学校です。
あの神戸の名門「灘校」同様、自由な校風が特徴的な 東大寺学園 の 偏差値 や概要についてご紹介します。
自由だからこそ素質を生かせる「東大寺学園」の偏差値や魅力(前編)
東大寺学園とは
東大寺学園は、同じ奈良市内に位置する、華厳宗大本山「東大寺」が大正15年に社会事業の一環として設立した、「金鐘中等学校」が母体となっています。
昭和38年まで夜間・定時制のスタイルと取っていたのですが、この年に全日制高等学校となる、「東大寺学園高等学校」を新設しました。その後、東大寺学園中学校も登場し、昭和49年には定時制課程を完全に廃止しました。
最寄り駅は、近鉄京都線「高の原駅」から徒歩17分。または、「平城駅」から徒歩20分となっており、「高の原駅」からは奈良交通からバスでアクセスすることも可能です。
学校のすぐ近くには「神功皇后陵」もあり、四方を緑に囲まれた自然豊かな環境となっています。
東大寺学園の魅力
「東大寺」が母体となっているため、宗教色が強いイメージのある東大寺学園ですが、徳部仏教的な授業や指導は行われていません。
週に1度、「東大寺学」という道徳の授業を行っていますが、これもあくまでも「道徳」であって、宗教を押し付けるということはないようです。
東大寺学園はとにかく「自由な校風」が特徴的です。制服も校則もない、とにかく個人と自由を重んじるスタイルで、生徒たちに指導を行っています。仏教校・私立の男子校特有の厳しさや堅苦しさも一切なく、生徒たちはのびのびと勉強に励むことができるのです。
その自由な校風は教育理念にも色濃くあらわれています。東大寺学園が目指すのは「基礎学力の重視」「進取的気力の育成」「豊かな人間性の形成」の3つです。
あえてこの中に「自由」という言葉を用いない所がポイントで、言葉の本質の中に潜む「自由」の大切さを生徒たちへ指導していきます。生徒たちの個性や自主性、しなやかな感性を育むには「自由」な教育環境は必要不可欠です。
生徒の自由を最大限に尊重しているにもかかわらず、奈良県内で1位、全国でもベスト5に入るほどの名門校だというのには驚かされるばかりです。
まとめ
自由だからこそ素質を生かせる「東大寺学園」の偏差値や魅力(前編)
東大寺学園とは
東大寺学園の魅力