南海高野線「帝塚山駅」を降りてすぐの閑静な住宅街にある「 帝塚山学院 」は「帝塚」の愛称で親しまれています。厳しい校風の中にも楽しさがあり、生徒たちは気品にあふれている、地元でも有名なお嬢様学校です。
今回は、帝塚山学院 中学校 の 偏差値 や概要についてご紹介します。
早期キャリア教育に注目。帝塚山学院中学校の偏差値や概要
帝塚山学院とは
大阪屈指の高級住宅街、大阪市住吉区の帝塚山エリアに位置する「帝塚山学院」は、中学校と高校を併設しています。
基本的には中高一貫校としての位置づけですが、高校は中学からの内部進学生徒、高校からの外部進学生徒で混在しています。
始まりは大正15年に「高等女学校」として開校したことでした。その後昭和22年に「新制中学校」が開校する運びとなり、昭和23年に新制高等学校として開校し現在の形となりました。
帝塚山学院のコースと偏差値
帝塚山学院中学校では平成22年より、生徒一人ひとりが自分らしく、女性として強く生きること育む「ヴェルジェコース」が設置されました。
中学校での「ヴェルジェコース」では、「キャリア」「イングリッシュ」「アート」の3つを中心とした学習をおこない、それぞれの個性や実現したい夢がどのようなものかをみつめ、将来それらを実現するための「プルミエプログラム」と、有名国公立大学や医歯薬系の大学への合格をめざし、ハイレベルな学習環境を提供し、豊かな知識と教養を養う「エトワールプログラム」とにわけられます。
そこに加えて従来から設けられている、原則すべての生徒が「関西学院大」に進学することを目標とする「関学コース」にわけられます。
それぞれの偏差値は「ヴェルジェコース」が56で、「関学コース」が62程度といわれています。大阪府内でみると27校中18位、全国でみると273校中189位レベルとなりますので、偏差値的にはそれほど高くはありません。
ちなみに「関学コース」と「ヴェルジェコース」については成績に次第で高校進学時にコース変更も認められる場合もあります。あくまでも若干名ということですので、全ての生徒が対象ではありません。
充実した授業時間数と徹底した女子教育
帝塚山学院は中学校も高校も週に36時間という授業数を確保しています。1コマは50分で月曜日と水曜日は7限まで、それ以外の火曜・木曜・金曜は6限ずつ授業が行われています。もちろん土曜日に授業が行われており4限授業と定めています。
しかしこれはコースや選考によってはこの限りではなく、若干の増減はあるようです。その中でおこなわれている「キャリア教育」と徹底した「上質な女子教育」こそが帝塚山学院が気品あふれる厳格な女子中学校・高校であることを示しています。
それは朝のあいさつからはじまり、中学生の間には友人との関係づくりに配慮し、コミュニケーションづくりも担任がサポートを行います。
不安定な中高生の時代、女性特有の成長に応じたサポートが必要不可欠だと考えています。
女性として生きていくうえで大切な「マナー講習」や女性教育のためのワークショップなど、たしなみとして身に着けていれば、社会に出てからでも恥ずかしくない知識を得られる教育をおこなっています。
中学から始まるキャリア教育「創究講座」
帝塚山学院では中学校に「総合的な学習(総合学習)」を設けています。この時間を利用し、キャリア教育に繋がる「創究講座」を行っています。
それぞれの学習における基礎的なスキルを養いながら、同時に「見つける力」「調べる力」「まとめる力」「発表する力」を身につけるためにそれぞれのスキルアップを目指します。
中学校の3年間をかけてこれらを要請する「14のスキル」を身に着けるプログラムです。行うことはとても単純で明快です。
例えば中1の時には「図書館を活用しよう」や「聞く力をつけよう」から始まり初歩の初歩から丁寧にそれぞれの目的に応じた指導をおこないます。言われなくてもわかるようなことから始めることで、正しい知識とスキルを身に着けていきます。
中2では「敬語を身につけよう」のような、若いうちから習得しておいて損はないスキルの習得や「インタビュー」や「プレゼンテーション」をできるスキルも習得していきます。
中3となる最終段階では「ディベート」や「レポート発表」など高校生や大人も顔負けな社会に出る際必須となるスキルを実体験をおこないながら確実に習得していきます。
そしてこれらは高校でのさらなる発展的な学習に繋がっていくのです。
まとめ
早期キャリア教育に注目。帝塚山学院中学校の偏差値や概要
帝塚山学院とは
帝塚山学院のコースと偏差値
充実した授業時間数と徹底した女子教育
中学から始まるキャリア教育「創究講座」