県立の公立高校でありながら「演劇科」コースがあることで有名な「宝塚北高校」は、在学中にあの宝塚音楽学校に合格する生徒がいるということでも評判です。
タカラジェンヌを輩出する 宝塚北高校 の演劇科とはどのようなものなのか、 偏差値 や概要についてお話しします。
タカラジェンヌも輩出する、宝塚北高校演劇科の偏差値や概要
歴史は浅いが実力は確か
兵庫県宝塚市すみれガ丘にある「宝塚北高校」は、1985年に設立された若い学校です。男女共学の全日制公立高校です。学区は第2学区で、近隣には「宝塚」「宝塚東」「宝塚西」の3つの県立高校が存在します。
宝塚北高校は、この2学区の中でも最も歴史が浅い高校です。歴史は浅いものの、グローバルサイエンスコース、通称「GS科」の躍進のおかげで、兵庫県内の公立の中でもベスト15位以内に常にランクインする実力を誇ります。
また進学実績にも定評があり、「県立川西緑台高校」「県立尼崎稲園高校」「西宮市立西宮高校」と肩を並べる阪神トップ4と呼ばれるほどの進学校としての実績も兼ね備えています。
宝塚北高校の偏差値と進学実績
宝塚北高校には普通科、演劇科、グローバルサイエンス科の3つのコースが設けられています。
それぞれの偏差値は、もっとも高い偏差値を誇る「グローバルサイエンス科」が69程度、次に続くのは「普通科」で63程度、そして「演劇科」が54程度と言われています。
目的に応じて適切な指導を行っていることを、偏差値の幅の広さが物語っています。
平成29年の卒業生の進路をみてみると、国公立では「大阪市立大」「兵庫県立大」「大阪府立大」の3つが群を抜いて10名以上の合格者を輩出しています。続くのは「神戸大」や「大阪大」などの関西の名門と名高い大学が並びます。
私立大学の合格実績は「関西大」がダントツトップで140名近い合格者を輩出しています。「関西学院大」「立命館大」「近畿大」などにもそれぞれ60名以上の合格者を出しています。
各コースの国公立大学への合格実績をみると普通科が124名、GS科が36名、演劇科が3名の現役合格者を送り出しており、若くても確かな実力を兼ね備えた高校だということがよくわかります。
演劇科の生徒は「京都教育大」や「大阪府立大」、私大では「関西学院大」や「甲南大」への進学が多くなっています。
日本初の演劇科コースを設けた
冒頭でもお話しした通り、宝塚北高校には「演劇科」というコースが存在します。これは日本の公立高校としては初の試みとされたことで大変な話題となりました。もちろん、演劇科に所属していても、一般的な高校生が学ぶ基本的な学習は行います。
それらをきちんと習得したうえでさらに演劇に関する専門の科目を学んでいきます。演劇科の専攻科目は「劇表現」「伝統芸能」「舞台技術」「舞踊」「演劇論」の5つです。
表現者として世界へ旅立つためには、あらゆる知識と経験が必要となるので、表現するための学びだけでなく、多岐にわたるさまざまな芸術についての理解と愛情を深めることも大切だと考えています。
演劇科へ入るために必要なこと
普通科やGS科は原則学区内に在住している者のみ受験資格を有しますが、演劇科のみ県下全域からの出願が可能とされています。しかし推薦者のみしか受験することはできず、また宝塚北高校の演劇科を第一志望としていなくてはなりません。
そのため、合格した場合は入学を辞退することはできません。それだけ本気で演劇科で学びたい生徒を求めているということです。
合否は推薦書・調査書・面接検査、そして4つの適性検査を元に判定を行います。適性検査では「小論文」となる作文を、「言語表現」となる朗読、そして「身体表現」と「歌唱」をおこないます。
特別難易度の高い適性試験が行われるわけではなく、基本的な内容で試験はおこなわれます。
学校側は、演劇科に適性がある人材については、「健康であること」を第一に考えています。表現者は体が資本ですので、健康な心と体があってこそ初めてパフォーマンスをおこなえるという考えです。
また積極的に言葉や体、行動を持って表現しようとする意欲溢れる生徒を求めているのです。
宝塚北高校を卒業した有名人
- 小渕世子(作曲家)
- 千堂あきほ(俳優)
- 道岡桃子(アナウンサー)
- 夢妃杏瑠(宝塚歌劇団星組娘役)
- 早乙女わかば(宝塚歌劇団月組娘役)
- 綺咲愛里(宝塚歌劇団星組トップ娘役)
まとめ
タカラジェンヌも輩出する、宝塚北高校演劇科の偏差値や概要
歴史は浅いが実力は確か
宝塚北高校の偏差値と進学実績
日本初の演劇科コースを設けた
演劇科へ入るために必要なこと
宝塚北高校を卒業した有名人