学校を卒業後初めて仕事に就く時、職務経験がない分不安が多いものです。今後どのようなキャリアを歩むのか将来の展望を実現させる計画を練ることが大事です。
就職面接の時よく聞かれる「 就職活動の軸 」について、どのようなことを考えればいいのか 例 をあげてみました。
あなたの基準を明確に…就職活動の軸を作るポイント例
就職活動の軸とは何か
初めて「就職活動の軸」(就活の軸)という言葉を聞く時、大まかな意味はわかるけれど説明に困る人が多いでしょう。しかし心配はいりません。
面接で就職活動の軸について聞かれたら、どの業界を目指しどのような仕事をしたいのか、あなたの仕事選びの基準を伝えればいいのです。
軸は大きく2つの観点にわけるとわかりやすいです。
それは、職業適性をふまえてどの業界で働き仕事を通して実現したいことについて明確にすることと、どのような会社生活を送りたいのか社風や働き方、職場環境に関する希望です。
就職活動の軸にはしっかりとした根拠が必要です。学生時代の学業やそれまでの人生経験から学んだことと自分のやりたいことに一貫性が必要です。
必要不可欠な自己分析
社会に出て何をしたいのかを考える時、まず自分自身について知る必要があります。自己分析です。行きたい業界や仕事がすでに決まっている人でも、どうしてその仕事がしたいのか説得力のある理由を話せなければいけません。
自己分析の仕方は、まずそれまでの人生について振り返ります。小、中、高校、大学や専門学校で楽しかったこと、苦労をしたこと、努力をしたこと、失敗したこと、達成感を得たことなど、具体的な事例を書き出してその時に感じたことをつづっていきます。
それらの経験の共通点を探し出し、自分が困難に向き合った時の対処方法、またどのようなことにやりがいを感じたのかなど書き出します。
そこから自分志向や適性、やる気になる事柄の根源に何があるのか、またどのような環境が合っているのかについて分析します。
紙に書きだすことによって不思議と整理がつき、曖昧に分かっていた自分自身について理解が深まるでしょう。
とはいえいきなり白紙から分析を始めるのは難しい人は、就職サイトを利用してみてもいいでしょう。多くのサイトでは自己分析ツールを提供しています。
やりたいこととできること
自己分析で自分という人間を把握したら、今度は仕事に対する価値観を明確にしていきます。
どんな仕事をしたいのか、また何ができて将来どのようにステップアップしたいのかという大事な部分です。志願者の能力は重要な採用基準です。
いくらやる気にあふれた学生でも能力が見合っていない場合採用されにくいと考えましょう。
例えば、語学を学んできた人なら外国語を使う仕事を、機械工学や開発系の学生なら、学校で習得した技術を生かしたものづくりに携わりたいと考えるのは自然の流れです。何ができるのかわからない人でも自分が優れている部分を探してみましょう。
アルバイトの経験で接客にやりがいを感じたという人ならサービス業を選ぶのも一つの方法です。
ワークスタイル、職場環境
やりたいこととできることからのみ軸を決めてしまうと、いくらやる気にあふれていても入社後環境に馴染めず苦労することがあります。
理想と現実のギャップはある程度覚悟しておくべきですが、適応できずすぐに辞めることになっては元も子もありません。働く環境についてよく考えておく必要があります。つまり、どんな環境で仕事をしたいのかということです。
例えば厳しい環境で働きたいのか、仕事とプライベートを考えてバランスよく働きたいのか、自由な社風がいいのか、社員の男女比率、福利厚生なども重要なポイントです。教育制度、資格サポート制度など社員の自己開発を奨励してくれる会社もあります。
また、現実問題として会社の所在地や通勤にかかる時間も無視できません。
以上のポイントをふまえて就職活動の軸が定まれば、おのずとどのような会社に応募すればいいのかがわかってくるでしょう。
まとめ
あなたの基準を明確に…就職活動の軸を作るポイント例
就職活動の軸とは何か
必要不可欠な自己分析
やりたいこととできること
ワークスタイル、職場環境