「小論文と作文の違い・小論文を書く時の構成の作り方やコツ(前編)」では、小論文と作文の違いをご紹介いたしました。後編では、 小論文 を書く上で必要となる コツ をご紹介いたします。
小論文と作文の違い・小論文を書く時の構成の作り方やコツ(後編)
小論文を書くうえで必要な4つの力
読解力
設問や資料・テーマなどを客観的に読み取り、その背景に何があるのかということまで読み取らなければいけません。
発想力
疑問に思ったことや問いかけを投げかけてみたり、その解決策として具体例やアイデアなどを考える時に使う力のことです。
論理的思考力
課題に対する意見や、論理的な角度からみた理由などについて筋道を組み立てる力のことです。
表現力
考えなどを効果的・印象的なものとし、文章にして相手に伝える力です。
小論文を書く際、一番最初に必要なことはテーマ選び
小論文はある課題に対して仮説を立て、そのことについて論理的な展開になるように書かなければいけません。テストでは制限時間もあるので、ゆっくりと考えながら書くわけにもいきません。
まずは課題から自分なりのテーマを選ぶことから始まります。テーマから仮設を立て、その仮設に対して展開していく文章にしなければならないので、結論が決まっているようなテーマを選ぶと後が続きません。そのため最初のテーマ選びは重要になってきます。
あまり大きすぎるテーマを選んでも時間内に終わらないことがあるので、制限時間内に論理展開できるようなテーマ選びが必要です。
小論文の構成の作り方や書き方のコツ
小論文の採点基準は学校によっても違いますが、1つは段落構成を考えるうえでの明確さが求められます。具体的なことと抽象的なことを明確にしテーマ論理を述べるのです。
具体的なこととは実体的なことであり、細かく述べることです。抽象的なこととは具体的なことを大きくまとめたようなもので実体としては存在しません。
最初は選んだテーマに対して抽象的な結論を述べます。結論というのは、例えばテーマに対して「賛成か・反対か」「必要か・必要でないか」というような自分なりに考えた結論です。
結論を述べる際には「時と場合による」というような曖昧な表現は適切ではありません。例え自分が中間的な意見であっても、どちらかを選んだうえで書き進めます。そして、それを証明する具体的なことを幾つか述べるようにします。
結論に対しての理由や論理的な意見、根拠などです。論理的な意見とは、自分が前にでる主観的な意見ではなく、あくまでも客観的な意見ということになります。そして最後に「だから~である」というように結論で終わります。
抽象的な結論・具体的なこと・具体的なこと・最後の結論という構成で書くことができたなら小論文で失敗することはありません。抽象的なことと具体的なことを取り上げることができたら展開する論文が書けるのです。
また小論文はいきなり文章を書き出すのではなく、段落の構成を考えたメモを作ると良いでしょう。書くことを簡単にメモし、そのメモを基に指定されている文字数まで広げていけばいいのです。
またテーマが曖昧ですぐに結論に結びつかない場合は、自分でテーマから感じ取れる問題を提起し、それを述べたうえで結論を書いていきます。
小論文の受験対策
さまざまなテーマの小論文を書いて学校の先生や塾の先生に添削してもらうと記述能力が上がります。社会に対しての知識が必要なので新聞は毎日読み、過去問題集を購入して志望大学の学部や学科に沿った過去問対策をします。
添削指導してもらう環境にない場合は、添削をしてくれるネットシステムもありますので、それらを利用するのも良いでしょう。添削をしてもらうことによって、より高度な小論文が書けるようになります。
まとめ
小論文と作文の違い・小論文を書く時の構成の作り方やコツ(後編)
小論文を書くうえで必要な4つの力
小論文を書く際、一番最初に必要なことはテーマ選び
小論文の構成の作り方や書き方のコツ
小論文の受験対策