「三合四落」という四字熟語が作られてしまうほど過熱している、 私立中学 ・都立中学受験。この四字熟語の意味は、「小学校三年生から通った子は合格し、四年生から通った子は不合格する」というものですが、実際には六年生から通っても合格しているお子さんはたくさんいらっしゃいます。
数ある私立の中から受験校を選択するときのキーとなるものの1つに 学費 があります。将来的にも負担をする学費ですから、見落としのないようにしましょう。
私立中学の学費の落とし穴
昔から有名な私立中学校と大学付属中学校
玉川学園中等部、成蹊中学校、早稲田大学高等学院中学など、昔からお金がかかると有名な私立中学校は現在も初年度納入金が高い傾向にあります。
初年度納入金には入学金が含まれますので中学校2年生からは学費も変わりますが、初年度にかかる学費はどの学年でもかかるものと思っていた方が良いと言われています。
また、大学付属中学校も決して安いといえる金額ではないので、中学校、高校、大学と10年間その学費を払い続けられるかどうかも視野にいれて私立中学選びをしたいものです。
「国際」とつくだけで学費があがる
国際化という言葉とともに、英語を学べる環境が整っていることや、留学や研修で海外へ出ることをうたっている私立中学校があります。施設費や積立金として入学と同時に積み立てる学校もありますので、学費とは別の必要経費の有無確認を怠らないようにしましょう。
また、「国際」とつくと外国語の先生の授業が他の中学校よりも増えることになり、その分、授業料も高くなります。「国際」を選ぶのであれば、授業数や授業内容の比較もしたうえで選択をする必要があります。
また、外国人の先生や講師が多ければ休みも多くなりますので、授業料として支払っても納得できる金額かどうか、ご両親の話し合いも忘れないようにしてください。
入学して終わりではない
私立中学に入学したから安心、あとはのびのびと過ごしてほしいと考えるのが親心ですが、実際には入学したあとが本当のスタートといわれています。私立中学・高校であれば、その先の大学受験に向けての推薦枠の争奪戦が入学した翌日からスタートするのです。
大学付属であれば、希望の学部にいけるような成績をとれるように日々の戦いが始まります。そして、その需要を狙って塾でも内部進学者向けのコースが立ち上げられています。当然、塾に通う、家庭教師をつけるとなるとその分のコストも学費以外にかかってきます。
進学を主とする私立中学校を選ぶと、クラスの半数は塾に行くといわれていますので、その点も考える必要があります。
男子校、女子校、共学校でも学費の差がでる
初年度納入金が安いといわれている女子校では年間80万円超から、男子校、共学校では63万円超のところがあります。学校によって特色はありますし、勉強、運動、国際化など、なにに主軸を置くかによっても学費が変わってきます。
親の見栄ではなく、子供の将来性を考えて
私立中学校に入っても、高校進学の際に外部にでるという選択をするご家庭が増えているのも現実です。理由としては、学校生活が想像とはちがうものだった、授業が物足りなく感じる、授業についていけないなど理由はさまざまです。
私立中学校の受験は、親の意見や考えで学校選びが左右されることが多く、親が子供に期待するものの表れでもあります。子供は言われるままに受験していることも多々ありますので、精神的にも成長する中学校で子供自身が舵を切りなおすこともあるでしょう。
その時に、親の意見の押し付けではなく、個としての子供の意見を聞き、話し合える場を作れるように心しておくことも親としては大事なことです。
これだけ学費を払っているのに!とならないように、子供の考えや性格も合わせて私立中学選びをし、充実した毎日を送りたいですね。
まとめ
私立中学の学費の落とし穴
昔から有名な私立中学校と大学付属中学校
「国際」とつくだけで学費があがる
入学して終わりではない
男子校、女子校、共学校でも学費の差がでる
親の見栄ではなく、子供の将来性を考えて