テレビや雑誌、新聞などを通して目にする機会が増えている「 心理カウンセラー 」という肩書ですが、実は、民間 資格 でさまざまな種類があります。
人の悩みの数だけあるといわれている心理カウンセラーですが、何をカウンセリングしているのか、どのようにして資格を取得しているのかをご存知ですか?
よく目にする「心理カウンセラー」は民間資格です
産業カウンセラーとは?
産業カウンセラーは、心理カウンセラー資格の中の民間資格のひとつで、一般社団法人 日本産業カウンセラー協会が認定する資格です。資格の取得方法は、大学に通い単位を取得して受験資格を取得するか、養成講座を受講して受験資格を取得します。
心理学を用いて、働く方達の抱える問題に耳を傾け、その問題点を自ら解決できるように援助、助言をしていくことが仕事です。
大学や大学院に通い心理学に関わる単位を得て受験をしても厳しいといわれており、卒業後に養成講座を受講して資格取得を目指す方が多いようです。
臨床心理士とは?
臨床心理士は、人に関わり、人に影響を与える仕事です。人の数だけあるものの考え方や見方を尊重しつつ、相談者の自己実現に向けての援助、助言をしていくことが仕事です。
この資格は、日本臨床心理士資格認定協会が指定する「臨床心理士指定大学院」を終了し、実務経験などの条件もこなすと大学入学から資格の取得まで最短でも7~8年かかり、そして合格率が6割という狭き門です。
大学院まで終了しても4割の方が合格できないという厳しい現実のある資格です。また、資格をしても5年ごとの資格更新が義務付けられています。資格更新が義務付けられているので、心理カウンセラーの中でも国家資格に近いといわれている資格のひとつです。
スクールカウンセラーとは?
スクールカウンセラーとは、教育機関で心理相談業務を行う心理職専門家の呼び名です。精神科医や臨床心理士、大学教員の資格などを持っている方もいらっしゃいますが、スクールに通い、心理カウンセラーの講座を受講して資格を取っている方がほとんどです。
学校で起きた事件や災害の際に子供の心のケアをする役割として知られていますが、学校の先生との連携、また、生徒の保護者との話し合いにも同席することが増えていますので、人とのコミュニケーションスキルが求められる仕事でもあります。
臨床発達心理士とは
臨床発達心理士とは、発達に携わる幅広い専門家の資格です。発達心理学をもとに、発達の問題点への援助、助言をします。子育てや発達の遅れているお子さん、障害者、社会適応に問題があった方達の具体的な支援をします。
臨床発達心理士認定運営機構が認定を行っており、受験するためには発達心理学隣接諸科学の修士課程を修了し、200時間の臨床実習経験があることなど、受験申請条件をすべてクリアしていないと試験を受けることができません。
心理カウンセラーの共通点
どの資格を取得するにしても、大学や大学院、養成講座を修了していなければ受験できない資格です。国家資格ではありませんが、現在、企業でも教育現場でも最も必要とされている仕事です。
どの分野でも専門的知識が求められ、老若男女問わず、人の一生に関わっていく大事な仕事であるといえます。私達自身も気付かないうちにどこかでお世話になっていることもあるのではないでしょうか。
相談者の話に耳を傾け、共感し、アドバイスをしていくという大変な仕事ではありますが、その方が可能性に向けて新しく一歩を踏み出すことができる瞬間に立ち会えるという、とても素晴らしい経験と自身にとっても充実感を直接感じることのできる仕事のひとつではないでしょうか。
まとめ
よく目にする「心理カウンセラー」は民間資格です
産業カウンセラーとは?
臨床心理士とは?
スクールカウンセラーとは?
臨床発達心理士とは?
心理カウンセラーの共通点