山口県立下関西高校は山口県下有数の進学校であると同時に、部活動においても野球部、陸上部、弓道部などが全国大会に出場するなど、まさしく文武両道の進学校と言えます。
自主・自律の校風と、建学以来の「天下第一関」の精神に基づく 下関西高校 についてご紹介します。
自主・自律の校風と「天下第一関」たる下関西高校の教育
下関西高校の歴史
1920年に旧制下関中学校をもとに創設され、1948年の学制改革により新制高等学校になりました。2019年には創立100周年を迎える伝統ある進学校です。
現在では全日制課程普通科、理数科の2学科がありますが、平成29年度からは質の高い深い学びを通じて、これからの時代に求められる高い探求力の育成を目的とした探求科が新設されています。
(探求科の新設により、理数科は募集停止)また、定時制課程1学科も設置しています。
自主・自律の校訓と建学の精神「天下第一関」とは
天下第一関(てんかだいいっかん)とは、中国の万里の長城の最東端にある「山海関」に掲げられている銘であり、下関西高校との関係は、昭和11年に関門日日新聞の加藤主筆が中国より持ち帰った拓本を創立間もない時期に譲り受けたことから始まります。
この言葉は「中等教育は人生第一の難関、これを克服せよ」と、「天下第一の下関中学校、下関西高校であれ」との意味も込めて、下関西高校の精神的支えとして今なお引き継がれています。
また自主・自律を校訓として掲げており、比較的自由な校風のもと、日常の学校生活はもちろん学校行事や部活動においても生徒自らが主導し、またそれを自ら律する精神も養われ進学校ながら体育祭や文化祭、スポーツ大会などイベントも盛んであることから、学業だけでなく充実した高校生活を送ることができると言えます。
下関西高校の教育方針
下関西高校では、以下の教育方針のもと日々の教育活動を行っています。
- 自主自律・自学自習の校風をもとに生徒自らが成長していけるように導く。
- 生徒それぞれの状況を敏感に察知し、適切に対応する。
- 自分が社会の一員であるということを認識させ、ルールやマナーを持った行動がとれるよう指導する。
- それぞれの将来の夢の実現のために、高校生活及び卒業後の進路について積極的に支援する。
- 民主的な社会運営の体験をもとに、責任や義務を自覚させる指導をする。
- 人権尊重の精神を育てる。
- 健康・安全についての意識を高め、日々の生活の中でも意識させる指導をする。
これらの方針に基づく教育活動により、生徒は将来的な自分の目標をしっかりと持ち、実現に向けて日々努力する環境が整っています。
平成29年度より新設の探求科とは
平成29年度より新設された探求科は、山口県内では初めて下関西高校と宇部高校の2校に設置されました。探求科とは、生徒自身がそれぞれ課題を見つけて研究するという学習に力を入れる学科で、社会人には必須である課題解決能力を養うことを目的としています。
そのためゼミ形式の少人数で授業を行ったり、フィールドワークのような体験型カリキュラムなどを取り入れた授業を行っています。
また、この探求科は2年次より人文社会科学科(文系)と自然科学科(理系)にわかれて授業を行うため、今まで医学部をはじめとする難関理系大学を目指して授業を行ってきた「理数科」はその役目を終え、募集を停止しました。
下関西高校の「天下第一関」の建学の精神は、新たに探求科を加えたことで人生第一の難関を乗り越える力の育成に貢献しつつ、さらなる飛躍を目指しています。
まとめ
自主・自律の校風と「天下第一関」たる下関西高校の教育
下関西高校の歴史
自主・自律の校訓と建学の精神「天下第一関」とは
平成29年度より新設の探求科とは