歯科衛生士 を育成する国公立歯科 専門学校 の学費は安く、3年間で150万円程度の学校もあります。しかし、私立学校は 学費 が高く、約300~350万円といわれています。
同専門学校の選択にあたっては、学費を含む総費用、試験の合格率などを考慮する必要があります。
歯科衛生士を養成する専門学校の学費は?
歯科衛生士について
育成機関での3年後、国家資格を取得すれば歯科衛生士になることができます。歯科医師をサポートし、歯科予防措置、歯科診療補助・保健指導を行う歯科医療職が歯科衛生士です。
歯周病・虫歯の予防処置や歯石クリーニング、フッ素塗布、歯磨き・生活習慣の改善指導などを行います。歯科衛生士で5年以上の臨床実務経験は、ケアマネージャーの受験資格に該当します。
最近では4年生大学で歯科衛生士課程を選択する学生が増えてきています。予防医療の専門資格であるアメリカのdental hygienistは、レントゲン撮影、スケーリング、シーラント、口腔清掃などの業務を行っています。
今回は、歯科衛生士を養成する専門(養成)学校の学費についてお話します。
国公立歯科専門学校の学費は安く、150万円程度(3年間)の学校もありますが、私立学校は学費が高く、平均350万円程度(3年間)になっています。
同専門学校の選択では、3年間の学費を含む総費用、試験の合格率、学校・施設の整備・充実度、交通機関などを勘案する必要があります。
歯科衛生士の待遇
歯科衛生士の待遇は各歯科医院によって異なりますが、28年度の統計処理からは平均年齢34歳、勤続6年で約25万円/月、平均350万円/年程(10人以上の職場)になっています。
職場・事業所の規模の違いからみると、従業員100人未満では340万円/年、100~1,000人未満370万円/年、1000以上390万円/年となっており、勤務年数の差異はみられないようです。
残業・住宅・交通費手当、雇用・労災・健康保険や退職金・研修制度などについても、職場によって違いがみられます。
歯科助手について
医師補助は歯科助手が行います。治療前準備・治療中補助は歯科助手が行います。印象剤やセメントの処理、器具洗浄・準備、唾液吸引などは歯科助手の業務になります。
日本歯科医師会が実施している講習で取得できる歯科助手の民間資格があります。歯科助手の年収は200~300万円になります。
歯科技工士
歯科技工士とは、歯科医師の指示に従い、義歯、補綴物の加工制作を実施する専門職です。歯科技工士は歯科技工士法に基づく国家資格です。
最近、歯科技工分野ではCAD/CAMのデジタル化や新素材開発などが急展開しています。歯科技工士にとっては、資質向上にくわえ高度な技術が求められています。
現在、歯科技工士が手作業で製作している咬合器、模型制作、口腔内装置などは、3Dスキャナ、口腔内カメラ、CAD/CAMシステム、3Dプリンターなどにとって代わるようです。
将来的に歯科技工士の職務は、設計の補正、口腔内チェックや加工機械の調整などになるようです。
3Dデンチャー
総義歯が3DCG、3DCADなどで設計されたものが3Dデンチャー(3DCD)です。
設計にあたっては、口腔内の印象・咬合採得が必要になります。口腔外のスキャン3Dデータをソフトで3次元解析し、デザイン設計を行い、3Dプリンターなどで制作します。
従って、咬合器や模型などは使用しなくなります。現在の総義歯は、一般的に概形・精密印象から装着まで5、6ステップですが、3Dデンチャーでは印象採得・咬合採得と装着の2ステップになります。
まとめ
歯科衛生士を養成する専門学校の学費は?
歯科衛生士について
歯科衛生士の待遇
歯科助手について
歯科技工士
3Dデンチャー