SAPIX(サピックス)とは難関校受験のための学習塾です。サピックスで行われている公開模試のひとつにサピックスオープンがあります。難関校の試験対策や合否判定が詳細にわかるために塾生だけでなく一般の受験生も参加しています。
今回は小学部と中学部の サピックス オープン の特徴についてご説明します。
難関校を受験したいときはサピックスオープンで実力試しを!
SAPIX(サピックス)とは?
サピックスは難関中学への合格実績が多く、四谷大塚や日能研に並ぶ進学塾です。ほかの塾よりも歴史が浅いのですが、近年実力をつけてきたことで有名です。
サピックスの小学部と中学部とは別の会社が経営していましたが、どちらとも2010年に代々木ゼミナールグループの一員となっています。
小学生の「志望校判定サピックスオープン」
小学5、6年生対象のサピックスオープンがあります。実施は4、5月の年2回の公開模試です。Aタイプ問題とBタイプ問題の2種類があります。
Aタイプは知識の確認と正確な処理能力をみるテストです。Bタイプは思考力と記述力をみるテストです。学校の試験傾向によってAタイプに似ているのか、Bタイプに似ているのか違いがあるのでどちらのタイプが得意なのかがわかります。
中学入試ではさまざまなテストがあるので傾向の異なる2つのテストの結果を分析し、志望校の合格判定を詳細にできます。ただ、志望校の入試と傾向が同じではないので結果に左右されないことが大切です。
小学生の「学校別サピックスオープン」
9、11月に小学6年生対象の学校別サピックスオープンを実施しています。志望校への合格の可能性をはかるとともに学校別に作られた問題を受けられるのが特徴的な公開模試です。そのため、模試の対象校が限定されています。
この問題は対象校の問題傾向を研究して作成されていて、来春の入試を予想しているので是非受けたいテストです。レイアウトなども実際の入試に似ているために入試の練習となるので受験生には必須となっています。
模試の当日に採点前の答案画像が公開され、個人成績表の返却が早いのが特色です。試験合否のデータは合格の可能性のパーセンテージが公表されていて、結果がわかりやすい内容になっています。
対象の学校は男子では麻布・開成・栄光学園・慶應中等部・慶應普通部・慶應湘南藤沢・駒場東邦・渋谷渋谷・渋谷幕張・聖光学院・筑駒・灘・武蔵・早稲田・早稲田実業・早大学院です。女子は桜蔭・女子学院・豊島岡慶應中等部・早稲田実業・渋谷幕張・慶應湘南藤沢・渋谷渋谷・フェリス・雙葉です。
サピックスオープンで注意すること
サピックスオープンは難関校を目指す児童向けのテストです。そのために難易度が高く、上位、中堅校を受ける場合は志望校判定・偏差値・合格率が参考にならない場合があります。
難関校を受験しない場合は不得意分野を明らかにし、学力を伸ばす手立てにするようにしましょう。
中学生のサピックスオープンの特徴
中学部では難関高校の入試の形態・内容に近く、合格判定が優れている点が特徴です。点数の結果により国立、私立、都県立の判定が可能です。模試のレベルは高く、中学1、2年生は偏差値55以上、中学3年生は57以上が目安です。
実施する日程は5月、7月、9月、11月にあります。3科目か5科目のどちらかを洗濯できるようになっています。公開模試のためサピックスの塾生でなくても受験できます。
試験実施3日以内にウェブで成績がわかるので、早いうちに試験対策が練られます。志望校の判定がいくつでも可能な点では志望校を決める際にはとても便利です。
分野・単元別に詳細な分析をしてくれるので、自分の苦手分野が明確になります。受験を重ねることで得意分野と不得意分野が一目瞭然となるデータを集計してくれます。そのため、効率的な学習を進めることができます。
選択可能な志望校は首都圏の私立高校の方は多くありますが、埼玉・神奈川・千葉の公立高校は選択肢が少ない傾向にあります。
神奈川県の公立高校では厚木・川和・湘南・柏陽・横浜サイエンスフロンティア・横浜翠嵐で、千葉県の公立高校は千葉・千葉東・東葛飾・船橋・薬園台です。埼玉県の公立高校は県立浦和・市立浦和・浦和第一女子・大宮・川越・蕨だけですので受験前にチェックをしましょう。
まとめ
難関校を受験したいときはサピックスオープンで実力試しを!
SAPIX(サピックス)とは?
小学生の志望校判定サピックスオープン
小学生の学校別サピックスオープン
サピックスオープンで注意すること
中学生のサピックスオープンの特徴