大田原高校 は栃木県大田原市に位置する、県立の男子のみの全日制高校です。「大高」の愛称で親しまれ、栃木県内でもかなりの名門進学校として名を馳せています。
今回はこの「大田原高校」の 偏差値 や概要についてご紹介します。
「質素堅実」伝統的な男子校「大田原高校」の偏差値や概要
大田原高校とは
「栃木県立大田原中学校」として開校を認可されたのは明治35年のことでした。校訓として掲げられている「質素堅実」は初代校長である「尾河鉄太郎」氏が提唱しました。
昭和61年以降には「質素堅実」をさらに具体化するため「進修創造」「不撓不屈」「至誠敬愛」「奉仕連帯」からなる4つの指標を掲げました。
男子校としての熱さが秘められた伝統的な5つの金ボタンが輝く学ランに、徹夜で歩き続ける「85キロ強歩」、毎年1月に5日間でおこなわれる「寒稽古」など、現代には珍しい伝統的な男子校の香りを残した高校です。
大田原高校の偏差値
部活動の活躍もめざましく、多くの行事も行われている大田原高校の偏差値は60です。
これは190を超える栃木県内のすべての高校の中で20位以内に入る実力です。県立高校のみでみるとベスト10圏内常連校となります。
栃木県内でトップとなる偏差値は「宇都宮高校」で偏差値71となりますので、トップとの差は少しありますが、第2グループとしてトップ集団を追従しています。
大田原高校の進路
栃木県内でも上位に名前が上がる偏差値を持つだけあり、進学実績も東北大学をはじめ国公立大学や早慶や上智などの難関私立大学への合格者も多く輩出しています。
「自習室」を設置し生徒の勉強へのバックアップ体制も整っていることも影響しています。
平成29年の合格者数をみると、国公立大学へは122名が、私立大学へは373名となっています。国公立で最も多いのは「宇都宮大学」で27名と唯一2桁の合格者を輩出しています。
これが私立大学となると2桁の合格者を出している大学も増え、最も多いのは日本大学で42名、法政大学で26名、神奈川大学で23名となっています。
同年には東京大学への合格者も出ています。
心を鍛え心を繋ぐ伝統行事85km強歩
勉強だけではないのは大田原高校の強みと言えます。毎年5月下旬に行われる伝統的な行事「85km強歩」では、26時間かけてこの距離を歩くかなりハードな行事です。
その苛酷さから「強歩」ではなく「競歩」や「狂歩」などと標記が間違われることもあるほどです。
85km歩くことで自分の限界のさらに向こうにある「無限」に挑戦するための行事だといわれています。
地域でも誰でも知っている行事となるため、開催される際には、それぞれの各自治体や、生徒の保護者が全面的にバックアップするため、コースの随所に設置されている休憩所では、頑張っている生徒をねぎらい飲料水や軽食が配られます。
もちろん、医師などの待機も必ず行っているので、安全面も安心です。毎年志願して脱落する生徒もいれば、ドクターストップになる生徒も出てきます。
また規定時間内にゴールできない生徒なども、きちんとケアしています。ただがむしゃらに限界を超えろと生徒たちに強制するものではないことは、関わる人々すべてがきちんと理解しています。
寒さの中で己を鍛える「寒稽古」
毎年1月に行われるのは「寒稽古」です。大学入試センター試験の翌日となる月曜からの1週間開催される、こちらも伝統的な行事です。
朝は6時スタートで終わるのは8時35分まで。当然その後は通常授業が行われますので、寒い冬の早朝にはかなり厳しいものがあるでしょう。
この寒稽古では「耐寒マラソン」「柔道」「剣道」「弓道」の4つがあり、柔道・剣道・弓道それぞれの部活に所属していない生徒は耐寒マラソンに参加するのが通例です。
最終日となる5日目には「納会」がおこなわれ、保護者によるトン汁が振る舞われ、冷えた体を温めます。
またこの日には3年間のすべての日程の寒稽古に参加した高3の生徒が表彰される式典もあります。
まとめ
「質素堅実」伝統的な男子校「大田原高校」の偏差値や概要
大田原高校とは
大田原高校の偏差値
大田原高校の進路
心を鍛え心を繋ぐ伝統行事85km強歩
寒さの中で己を鍛える「寒稽古」