音楽を志す方の進学先としてあげられる 音大 ですが、 ランキング をつけるのは大変難しいといわれています。同じ音大の中でも選択する楽器や指導する講師によって、ランク付けが異なるからです。
そこで今回は、難易度順に関東の6つの音大ランキングでご紹介してみましょう。
関東6音大ランキング。音大を選ぶときのポイントは?
- 目次 -
1・2位を争うトップ校「東京芸術大学」VS「桐朋学園大学」
音楽全般でレベルの高さを誇る「東京芸術大学」と、弦楽器とピアノに特化し高いレベルが評価されている「桐朋学園大学」が同率一位としてランクインしました。
音大のみとしてカテゴライズするならば、1位は「桐朋学園大学」となりますが、「東京芸術大学」の音楽部も音楽を志すなら、見逃せない大学です。
「東京芸術大学」音楽学部の偏差値は61程度。定員は237となっています。創造性を高めるために、個人指導を取り入れ、生徒の実技修練を行います。2014年より、早期音楽教育を目標に掲げ、そのための専門プログラムに力を注いでいます。
「桐朋学園大学」の偏差値は47と、「東京芸術大学」に比べるとやや低めです。音楽学部の定員は180名と発表されています。
世界的な指揮者として名高い「小澤征爾」の母校として有名です。さまざまなコンクール入賞者の大半が「桐朋学園大学」の学生といわれるほどの音楽のエリートの集まりです。
1位を追従する2番手「東京音楽大学」VS「国立音楽大学」
東京は池袋に位置する「東京音楽大学」は、昭和38年に日本で初めての私立音楽学校として設立された「東洋音楽校」が母体となっています。大正時代には日本初のオーケストラを設立したことでも有名です。偏差値は41、音楽学部の定員は310名と発表されています。
ピアノ・管楽器に強く、国内外から招致された最高峰の音楽家による、世界レベルの指導を受けることもできます。音楽家になることだけが目的ではなく、音楽をとおして社会に広く貢献できる人材の育成にも力を注いでいます。
東京は立川に位置する「国立音楽大学」は、名前だけをみると国立の音大と思われがちですが、「国立(くにたち)」が正解で私立の音大です。偏差値は40で、音楽学部の定員は400名。3・4年次に26からなるコースを選択して音楽を学びます。
魅力はやはり多彩で豊富なコースやカリキュラム。学科の枠に捕らわれず学びたいものを学ぶことができることも魅力です。
3番手でも高難易度「昭和音楽大学」VS「武蔵野音楽大学」
神奈川県川崎市に位置する「昭和音楽大学」は、偏差値41、音楽学部の定員は275名。演奏技術や、音楽の専門知識のみならず、建学の精神に記されている「礼・節・技」を大切にした教育をモットーとしています。
実践重視のカリキュラムや、深い教養と知識を身に着けることで豊かな人間性を育みます。声楽と管楽器に強いことで有名です。
3番手に争いに名乗りを上げるのは、練馬区にある「武蔵野音楽大学」です。偏差値は40、音楽学部の定員は310名となっています。あの人気漫画「のだめカンタービレ」の原作に登場する「桃ケ丘音楽大学」のモデルとなったことでも有名です。
教育方針として「音楽芸術の研鑽」と「人間形成」を掲げており、「礼儀(Propriety)」、「清潔(Purity)」、「時間厳守(Punctuality)」と3つの「P」に重点を置き、心豊かな社会に貢献する人材の育成に尽力しています。
武蔵野音大の最大の魅力は4つもあるコンサートホールです。美しいコンサートホールで実際に演奏することで、緊張や喜びを体感し、本物の音楽を感じながら学ぶことができます。
5つの私立音大、学費ランキング
音大といえばやはり気になるのが学費の問題です。国立となる「東京藝術大学」は年間53万程度と予算を抑えることができますが、それ以外は私立大学となるため、年間の学費はかなり高額になります。
そこで今回ご紹介した5つの私立音大の学費ランキングを高額な順にみてみましょう。
- 1位 武蔵野音楽大学 2,080,000円
- 2位 国立音楽大学 2,067.000円
- 3位 昭和音楽大学 2,045,500円
- 4位 東京音楽大学 2,012,000円
- 5位 桐朋学園大学 1,906,600円
学費の幅がある場合は、最低ラインを基準としています。
行きたい音大をみつけるポイント
今回は難易度別で大学をご紹介してみましたが、実際行きたい音大を選ぶのであれば、レベルの高さだけを重視するのはよくありません。施設が素晴らしいことや、レベルが高いのは確かに大変魅力的ではあります。その分高い技術を手に入れられる可能性も高くなります。
ですが、蓋を開けてみるとカリキュラムなどにはそう大差はありません。大きな違いは「講師」です。あなたが学びたい講師がいる音大を選ぶことが大切です。日本人はどうしてもネームバリューで大学を選びがちです。
しかし、芸術は名前だけで測れるものではありません。よく下調べをして、自分らしく音楽を学ぶことができる音大をみつけてくださいね。
まとめ
関東6音大ランキング。音大を選ぶときのポイントは?
1・2位を争うトップ校「東京芸術大学」VS「桐朋学園大学」
1位を追従する2番手「東京音楽大学」VS「国立音楽大学」
3番手でも高難易度「昭和音楽大学」VS「武蔵野音楽大学」
5つの私立音大、学費ランキング
行きたい音大をみつけるポイント