大学進学を見据え、どこの学部を目指すか考えた時、農学部を希望された場合、どこの大学の農学部を目指せばよいか、最初の段階ではみえてこないことも多く、迷うこともあるでしょう。
そこで、大学選びの最初の指針となる各大学の 農学部 偏差値 ランキング ベスト5をご紹介いたします。
全国の国立大学農学部偏差値ランキングベスト5
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国立大学農学部の王者「東京大学」
農学部として全国1位の座に輝くのは「東京大学」の農学部です。
その偏差値は「理科Ⅰ類」で75程度、理科II類で74程度と大変高い数字をたたき出しています。
昭和40年に設置された農学部は、東京大学が設立された明治10年からすると比較的若い学部と言えます。
ちなみに、農学関係では平成に入ってからは大学院農学系研究科が「大学院農学生命科学研究科」に改称されるなどがありました。東京大学にはそれぞれの学部によって「スクールカラー」が存在し、農学部は「紫」となっています。
農学部に関する学部は「応用生命科学」、「環境資源科学」の2つと、6年生で学ぶ「獣医学」が設置されています。
敷地内にいくつかある図書館にも「農学生命科学図書館」があり、農学を学ぶ環境としては大変恵まれています。
西の王者、2番手となる「京都大学農学部」
東京大学の農学部の偏差値とほぼ肩を並べるのは、京都の名門国立大学「京都大学」の農学部です。
偏差値はおよそ72となりますので、あと少しで王者「東京大学」に手が届く高い偏差値となっています。
京大の農学部の歴史は古く、設立されたのは対象12年となります。同じ年に京都大学のシンボルとなる時計台のある本館が完成しています。
その後昭和28年には大学院に「農学研究科」が設置されました。
京大の農学部に設置されている学科は「資源生物科学科」「応用生命科学科」「地域環境工学科」「食料・環境経済学科」「森林科学科」「食品生物科学科」からなる6つの学科です。農学部の歴史は長いですが、施設は比較的新しく学生に好評です。
実験に使われる器具や施設も十分な数が用意されていますので、勉強に励みやすい環境が整っています。
「基幹総合大学」、3位に位置する「北海道大学」
フロンティア精神を忘れず、数多くの優秀な人材を社会に送り出しているのは、北の名門国立大学「北海道大学」です。北海道大学の農学部の偏差値は68程度となります。
明治9年に設立された「札幌農学校」を前身とする北海道大学の農学部は、北海道大学の前身となる時代から歴史を共にしてきました。
北海道大学農学部ぬ設置されている学科は7つで、「生物資源科学科」「応用生命科学科」「生物機能化学科」「森林科学科」「畜産科学科」「生物環境工学科」「農業経済学科」となり、幅広いジャンルをカバーしています。
ちなみに京都大学と同じく、北海道大学の「農学部本館」がある建物も時計塔となっています。こちらも北海道大学のシンボルとして愛され続けています。
卒業生には農学者であり、5千円札のデザインにも選ばれた「新渡戸稲造」、富士製薬の代表取締役社長である「武政栄治」氏など、日本を代表する著名人が名を連ねています。
東京で農学を学ぶならここと名高い「東京農工大学」
全国の農学部偏差値ランキングベスト3で北海道大学と肩を並べるのは、大学名に「農」の文字を掲げている「東京農工大学」です。
農学と工学の2本柱で形成されている東京農工大、農学部の偏差値はおよそ68程度。ちなみに工学部のほうは61程度となります。
農学部に設置されている学科は「生物生産学科」、「応用生物科学科」、「環境資源科学科」、「地域生態システム学科」、「共同獣医学科」の5つで、募集定員はすべて合わせて約300名となっています。
農学部出身の生徒の主な就職先は、東京都や千葉県の職員や、農林水産省があげられます。
主な就職先は「味の素」や「カゴメ」、サッポロビールなどの大手企業が名を連ね、それぞれにOGやOBが多く在籍していることから、就職活動のアドバイスを受けやすいことが魅力です。
しかし、学生の多くは就職よりも大学院へ進路を進めています。
3つの地方から名乗りを上げた偏差値66の農学部
ベスト5として偏差値66程度と言う数字を持つのは岩手県、愛知県、宮崎県の3地域の国立大学の農学部です。「岩手大学」「名古屋大学」「宮崎大学」です。
それぞれの大学の農学部に設置された学科と募集定員は以下のとおりです。
岩手大学農学部募集定員、約230名
- 「農学生命課程」「応用生物化学課程」「森林科学」「食料生産環境」「動物科学課程」「共同獣医課程」
名古屋大学農学部募集定員、約170名
- 「生物環境科学科」「資源生物科学科」「応用生命科学科」
宮崎大学農学部募集定員、約285名
- 「植物生産環境科学科」「森林緑地環境科学科」「畜産草地科学科」「海洋生物環境学科」「応用生物科学科」「獣医学科」
どの大学も特色豊かで、偏差値も上位大学に引けを取らない高い偏差値を誇ります。今後に期待できる大学といえるでしょう。
まとめ
全国の国立大学農学部偏差値ランキングベスト5
国立大学農学部の王者「東京大学」
西の王者、2番手となる「京都大学農学部」
「基幹総合大学」、3位に位置する「北海道大学」
東京で農学を学ぶならここと名高い「東京農工大学」
3つの地方から名乗りを上げた偏差値66の農学部