かつては総合選抜制度を採り入れていたことで、長崎五校の1つとして名を馳せた長崎北高校は長崎市にある県立の高校です。厳しさの中に優しさを秘めた教育・指導を目指す 長崎北高校 はどのような学校なのか、 偏差値 や概要についてご紹介します。
文武だけではない両道顕揚を目指す長崎北高校の偏差値や概要
長崎北高校とは
昭和39年に設立された長崎北高校は、長崎県内の多くの公立高校と同様に、勉強だけでなく部活動や行事にも積極的に参加できる「文武両道」さを育むことに努力しています。
しかし、長崎北高校の場合は「文武両道」ではなく「両道顕揚(りょうどうけんよう)」という言い方をとっています。
「文武」だけではなく、「学識と社会性」や「体育活動と文化活動」のようなさまざまなものを含めて両立することを「両道」という言葉にし、それらを目標とした高く掲げ、達成できるよう努力を行うという意味で「顕揚」と続けています。
長崎北高校が目指すのは、豊かな社会の母体となるために「知」「徳」「体」の3つの調和がとれた実力のある人材を育成することです。それを実現するために、学校と家庭、そして社会と連携をとり厳しいけれど、その中に優しさのある教育を目指し努力を続けています。
長崎北高校の特色
個々の生徒の底力をアップさせるべく実践されているのは「少人数制」の授業です。高3になると少人数編制を実施し、きめ細かい授業・指導を行えるように取り組んでいます。
基礎基本の確率は当然のこと、精神面でも自己の確立支援がしやすいような体制を整えています。
さらには習熟度の高いクラス編成も実施しており、難関大学を志望する学生のバックアップにも余念がありません。入学直後には島原市内で2泊3日の宿泊研修を実施し、学習に取り組む姿勢や、仲間との相互理解を深めるための心を育てます。
また語学教育にも力を入れており、1年生の希望者を対象とした海外語学研修もおこなっています。ロサンゼルスでの現地学生との交流、ホームステイを通じ、7泊8日かけて英語でのコミュニケーション力の向上を図ります。
長崎北高校の偏差値と進学実績
冒頭でもお話ししたとおり、長崎北高校は「長崎五校」の1つとし、進学校として名を馳せてきました。現在でもその名に恥じない進学校としての実力は兼ね備えています。
現在の長崎北高校の偏差値はおよそ60程度です。長崎県内の県立高校142校の中で13位となりますので、それなりに高い偏差値であることがわかります。進路は多くの生徒が地元の国立大学を目指し、もっとも多いのは「長崎大学」で50人近い生徒が合格しています。
その他の国立大学では「鹿児島大学」や「宮崎大」「大分大」が多く、公立大学では「長崎県立大」への進学者が多くなっています。また看護や医療系の専門学校へ進路を希望する生徒も多く、「長崎市医師会看護」への合格者が目立ちます。
両道顕揚を確かにする部活動
運動系の部活が15個、文化系の部活が14個と、両道顕揚を実現するにふさわしい部活動の数です。生徒たちは勉強に励みながらも努力を重ね、部活動に力を注いでいます。
それぞれに「県高総体」や「高総体団体」などで見事な記録を納めていますが、特に際立っているのは「射撃部」です。射撃部では過去の高校総体で男女総合優勝を飾った経験があり注目を集めました。
卒業生にはサッカー選手やラグビー選手も多いことからも、運動部の活躍はめざましいものがあります。
長崎北高校の入試
募集定員は推薦・一般を含めて約280名。そのうち20%が一般の推薦入学となります。そしてその中からさらに5名以内の「文化・スポーツ特別推薦入学」枠が設けられています。
一般の入学者の試験では、各教科100点満点で、数学と英語の配点はそれぞれ1.5倍となります。一般推薦は面接のみとなりますが、一部が英語でおこなわれるため、英語力が求められます。
通学区域は「長崎市」「西海市」「西彼杵郡」と「諫早市」にある琴海中学校区が調整区域となります。
まとめ
文武だけではない両道顕揚を目指す長崎北高校の偏差値や概要
長崎北高校とは
長崎北高校の特色
長崎北高校の偏差値と進学実績