偏差値 78を誇る 灘高校 は、兵庫県神戸市に位置する中高一貫教育の私立高校として全国でも名高い進学校です。東の開成高校と並び西の王者「灘高校」もまた驚異の東大進学率を誇り、そのレベルは日本一とも言われています。
それでは、西の王者「灘高校」の偏差値の高さとその秘密にせまります。
灘高校の偏差値 ~西の王者「灘」偏差値78の秘密~
灘高校とは
昭和2年、日本酒の生産地として有名な「灘五郷(なだごごう)」の酒造家「嘉納治郎右衛門」、「嘉納治兵衛」、「山邑太左衛門」により設立されました。
設立の際に掲げられた校是には、顧問として参画した「嘉納治五郎」が唱えた柔道の精神「精力善用」「自他共栄」が採り入れられています。
「嘉納治五郎」の影響もあり、現在でも体育の授業とは別に、柔道の時間を設けています。
校風は日本一の偏差値を誇る学校でありながら、大変自由な校風で有名です。
制服の着用義務もなく、校則も明文化されていないため、生徒それぞれに委ねられています。
個人を尊重し、紳士として扱うことをモットーとしていることも、他の学校との大きな違いといえるでしょう。
灘高校の教育方針
灘高校の初代校長である「眞田範衞」によって決められた教育方針は、「自他共栄」「精力用全」、文武両道であることは当然であり、それに加えて豊かな教養に裏付けされた品性を持った健全な社会人の育成を目指しています。
灘高校の特色
原則的に中高一貫教育をベースとし、中学入学と同時に各教科ごとの担任が決められます。決められた数人の担任団は高校卒業まで変わることなく、生徒のサポートをおこないます。
校風は生徒の自主性を重んじた、自由でのびやかな教育であり、灘高校の特徴的な部分でもあります。何かを強制することなく、規則も最小限にとどめることで、生徒たちの自主性を育てます。
そのため、「勉強をしなさい」と言われることは一切ありません。自由な発想を持つことに重きを置いているため、どのようにすれば効果的、かつ効率的かがポイントとなります。
とにかく自由であること、それが灘高校の最大の魅力です。逆を返せば、自分ですべてを決めることができる力を持っていないと灘高校でやっていくのは厳しいと言えるでしょう。
高校からの灘高校
中学入学から高校卒業までの6年間で設定されているカリキュラムは、他の私立・公立とは比べ物にならない驚異的なスピードで進められます。実際、中学卒業の段階で、高2レベルの数学は終了させたうえで、高校への進学を行います。
そのため、高校から入学すると、ついていくのはかなり困難を極めます。しかし本人の努力次第で、クリアできるよう、学校側からのサポートも用意されています。与えられた課題をきちんとこなしていけば、落ちこぼれることなく、ついていくことができます。
むしろ、高校から灘高校には入れるだけの努力ができ、結果を出せているということは、それだけの勉強をする能力を持ち合わせているということで、敬意に値するのです。
灘高校の入試と進学実績
中高一貫校ということもあり、中学での定員が約180名に対し、高校では約40名と定員は少な目です。英数国理の4教科、それぞれ100点、合計400点満点です。
論路理的な思想ができる生徒を求めているので、あえて入試の科目に「社会」は省かれています。面接はなく、学科のみでの受験となります。
さすが日本一の偏差値を誇る灘高校なだけあり、大半の生徒が「東大」か「京大」へと進学します。医学部への合格率も目を見張ります。ですが、すべての生徒が医者になりたいわけではありません。
とりあえず「東大」という意識も健在しますが、視野を広く持って世界に羽ばたいていける、グローバルな人材育成にも力を入れています。
在学中に起業する生徒もいますので、本来の意味で、自由な学校であることがよくわかります。
まとめ
灘高校の偏差値 ~西の王者「灘」偏差値78の秘密~
灘高校とは
灘高校の教育方針
灘高校の特色
高校からの灘高校
灘高校の入試と進学実績