熊谷高校 は、 偏差値 65を誇る埼玉県にある県立高校の1つです。
文武両道を校訓の1つにしており、甲子園出場などの実績を持ちながら、医学部医学科合格者を出すなど、進学校としての実績も積み重ねています。
今回は熊谷高校の魅力と単位制の授業についてご紹介いたします。
熊谷高校の偏差値 ~文武両道の理念~
生徒の自主性を育む単位制
熊谷高校は、2016年度より生徒が授業を選ぶという、単位制へ制度変更が行われました。
単位制では、1年生では、全生徒が共通の科目を取得することになりますが、2年生、3年生では希望する授業を選択し、取得することになります。
これにより、生徒の学習進度や進路により受ける授業を変えることができ、きめ細かい指導をおこなうことができます。
単位制は最近始まったものですが、他県の進学校では実施が進みつつある制度です。
単位制の利点は、生徒の意欲が高ければ、どこまでもレベルの高い授業を受けることができる、という点であり、熊谷高校の進路実績に期待ができます。
最先端をつたえる“熊高ゼミ”
熊谷高校は、研究機関や国立大学との交流がある、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の1校に指定されています。
SSHの授業では、研究機関で最先端の技術を学ぶ実習があり、生徒の好奇心の育成や進学先への理解につながります。
また、熊谷高校では、実習で学んだ内容を発表する、“熊高ゼミ”があります。最先端の技術を勉強するだけではなく、理解し他人にわかるように発表する。
こうした取り組みは、プレゼンテーション能力や、ディスカッション能力といった現代社会に求められる能力の育成につながります。
国際感覚を身に着ける“海外派遣プログラム”
熊谷高校は、希望者がニュージーランドにある兄弟校へ留学する、派遣プログラムがあります。
現地への留学体験は、国際感覚を身に着けるだけではなく、将来の進路を選ぶ時の大きな指針となります。
現在は、インターネットの発達により、海外の情報が手に入りやすくなりました。
それゆえ、実体験から得た経験は、他の生徒には得がたいものであり、生徒の価値観を大きく変えるのではないでしょうか。
実際に、熊谷高校の2016年度のパンフレットでは、日本大使館職員して国際的に活躍する卒業生の姿が紹介されています。
文武両道を支える、学びの場の運営
熊谷高校では、図書館が平日は夜8時半まで、そして土曜日も開かれています。夜遅くまで開かれている学びの場は、部活動が終わった生徒が主に利用しているそうです。
この学びの場の運営は、学校だけではなくPTAの協力によって成り立っています。
保護者の負担は大きいかもしれませんが、その姿を見て、部活で疲れた生徒もやる気を出し、勉学に励んでいるのではないでしょうか。
このように、保護者、学校が協力して生徒を支えるという取り組みよって、熊谷高校の文武両道の理念は守られています。
生徒の自主性を育む校訓
留学や図書館利用、研究発表は、生徒が希望すれば受けることが可能ですが、強制ではありません。
これは“自由と自治”という校訓の示すとおり、生徒の自主性・自由性を重視しているためです。
自由な高校生活の中で、“自分がどうあるか。どうなりたいか”は、生徒一人ひとりによってことなってきます。
部活に励む、勉学に励む、どちらもしない、まさに生徒の自由と言えます。
中学校までは規則に従っていた生徒たちも、戸惑う場合が多いと思います。しかしながら、一般社会では、就職や取引まで、全て自己責任で選択し、決定する時代です。
そういった意味で、熊谷高校は早くから実社会を体験し、社会人として早くから自立して活動のできる、すぐれた学びの場であるといえます。
まとめ
熊谷高校の偏差値 ~文武両道の理念~
最先端をつたえる“熊高ゼミ”
国際感覚を身に着ける“海外派遣プログラム”
文武両道を支える学びの場の運営
生徒の自主性を育む校訓