高校 入試において 内申点 を重視する地域があります。とくに注意したいのが実技4教科の成績を重視する地域です。
高校入試においては英語や数学など主要5教科の試験に目が行きがちですが、中学校の保健体育や音楽など実技教科の成績を内申点の中で重くみることへの対策が必要です。
予想外のことも起こりかねない!高校入試の内申点
内申点と入試
高校の受験に関しては成績証明書が受験校に提出されます。
たとえば中3の1,2時期の5段階の評定を利用し、各教科に重みづけを行い内申点として換算して合計したうえで関係書類とともに受験校に提出されます。
なおこの制度は各地域で異なり注意が必要です。
内申点により日ごろの授業や定期テストをどの教科もまんべんなく対応してきたかが問われますから、付け焼刃ではできない努力で得られた成果を評価するしくみといえます。
一発勝負の色合いが濃い学力試験とは異なり、在学中の努力次第で内申点を高くすることができます。
一般入試の学力テストに内申点や面接点などを加えて総得点が得られます。あらかじめ決められた定員をもとに総得点の上から順にならべられて線引きされ合否が決まります。
内申点の入試おける配点
内申点は5段階の評定を換算すると書きましたが、どの教科をどのくらいの重みづけで換算するかは各地で異なります。
また受験する高校によって提出された内申点を学力テストとくらべてどのように評価するかも異なることがあります。
ごくふつうの公立高校では一般入試の学力テストと内申書の重みづけは1:1程度で反映されることがよく行なわれているとされています。
進学校とそうでない高校とで重みづけに違いがある地域があります。
内申点がどの程度入試に反映するかどうかは変化することがありますので、最新の情報に留意し、あくまでもごく一般的な傾向として把握しておいてください。
公立高校の内申点の中身とは
公立高校の内申点は英語や数学など主要5教科だけでなく、保健体育や音楽などの実技4教科をある配分で加味します。
この案分はが公表されている自治体もありますので教育委員会のホームページなどで確認ください。
たとえば実技4教科については主要5教科の5段階評価の10倍の重みづけで内申点に加味される自治体があります。
これにはとくに注意が必要で急に志望校のレベルを上げようとしても内申点がそこに上乗せされることをよく考慮しないとなりません。
こういった生徒は要注意
入試の学力テストは5教科だからふだんの中学校の定期テストは5教科を重点的に学習し実技教科をおろそかにしてしまっているととんでもないことが起こることがあります。
とくに実技教科の5段階評定が5教科のそれとくらべて低いときです。
具体的には主要5教科はオール5だが実技教科が2ばかりといった成績です。
これでは内申点は実技教科を10倍に重みづけする場合には、9教科オール3の生徒よりも内申点では受験に不利になることが予想されます。
つまり実技教科をおろそかにしてきたつけが入試の際に露呈することになります。内申点がよくないと知っても定期テストが終わってしまってからではどうすることもできません。
このように内申点は中学時代をいかに教科にかたよりなくまんべんなく学習できたかどうかを問われるものさしになります。
どの教科も区別なくコツコツ努力を積み重ねるタイプの生徒にとって報われやすいしくみといえます。
このように対策しよう
内申点をじゅうぶんに確保するためには実技教科をしっかり学習するとよい結果をうむことになります。
文字どおり「実技」が重視される科目ですから提出物や出席、授業態度などはたいせつです。テストだけでなく実技部分での態度を重視する実技の先生もいます。
実技のうまい下手ではなくどれだけ努力して向上し仕上げられたか、意欲をもって学習したかなども評価されます。
努力型のタイプだと心得ている場合には内申点を確保するうえで実技教科に目を向けた学習がポイントといえます。
まとめ
予想外のことも起こりかねない!高校入試の内申点
内申点と入試
内申点の入試おける配点
内申点の中身とは
こういった生徒は要注意