日本の大学は主に、国立、公立、私立に分類されます。この中の国立とは国が資金を出して設立し国が経営している大学のことです。現在、国内の 国立大学 は86校あります。その中で 偏差値 の高い大学や、人気のある大学などについてご紹介します。
日本における国立大学の特徴や偏差値、キャンパスの様子
国立大学について
国立大学は国が経営しているため学費はどの大学も同じです。また私立大学よりも安いといわれています。国立大学はセンター試験を受けて、その後各大学の個別試験を受けます。そのため私立大学よりも受験科目が多いことになります。
科目数は多いほど平均点が下がる傾向にあり偏差値も下がります。これにより同じ偏差値なら、受験科目数の少ない私立大学よりも国立大学の方が難関といえます。
偏差値の高い国立大学
東京大学(偏差値73.2)
日本の国立大学のなかで一番最初に設立されました。入学した学生は教養学部に所属し、まずは前期課程2年間の学修をします。最初の1年半は6つの類にわかれます。幅広い教養と専門教育に必要な基礎知識を学びます。
最後の半年は進学が内定した学部、学科での専門教育科目を学びます。後期課程は2年間です。ただし医学部医学科、農学部獣医学課程、薬学部薬学科は4年間です。
学部は法学部、文学部、経済学部、教養学部、教育学部、理学部、工学部、農学部、医学部、薬学部です。
運動部において行っている、いろいろなスポーツ行事や講習会などは人気が高いです。また5月に行われる5月祭は歴史ある学園祭で有名です。
京都大学(偏差値70.5)
学部は総合人間学部、法学部、文学部、教育学部、経済学部、理学部、工学部、医学部、薬学部、農学部です。毎年夏にオープンキャンパスが開催されます。学部説明会、施設見学、サークル紹介、座談会などが行われます。
大学祭は毎年11月に行われます。サークルは文科系と体育系で公認学生団体として約200団体あります。キャンパス内に大学の研究・歴史に基づく総合博物館があり一般の人たちからも人気です。
偏差値の高い京都大学ですが、卒業式ではコスプレで出席する学生がいることで有名です。毎年テレビ局が取材にくるほどで学生たちも年々コスプレに力が入っているようです。
一橋大学(偏差値69.8)
一橋大学は東京都国立市にあり、自然に恵まれた美しいキャンパスで有名です。この大学の特色は、社会科学の研究総合大学として常に学界をリードしてきたところにあります。
学部は商学部、経済学部、法学部、社会学部の4学部です。学部同士の垣根が低く他学部の開設科目も履修することができます。平均7人程度の少人数で学習する教科もあったりと、ゼミナール制度を日本で一番最初に取り入れました。
就職率は2016年で97.5%と高く就職先も銀行や証券会社、商社、保険会社など大手の企業が多いです。
人気の高い国立大学
筑波大学(偏差値64.5)
筑波大学は多くの研究機関が集中する筑波研究学園都市の中核となっています。体育・芸術を含めた総合大学です。前身である東京教育大学の伝統を引継ぎ、医学群を除いて教員の資格を取るための教職教育に力を入れています。
また20人から40人を1クラスとするクラス編成が行われています。学部ではなく学群で設置されていて人文・文化学群、社会・国際学群、人間学群、生命環境学群、理工学群、情報学群、医学群、体育専門学群、芸術専門学群の9学群あります。
8月に行われるオープンキャンパスは予約が必要で、模擬授業、キャンパスツアー、入試説明会などを行っています。
筑波大学の人気の高い理由は、校地が広く、研究施設が充実しており専門学群があるところにあります。関東にある国立大学で研究ができる大学といえば、東京大学の次に筑波大学の名前があがります。
千葉大学(偏差値61.7)
10学部と付属図書館、医学部附属病院などで構成された総合大学として新制国立大学の上位に位置します。千葉大学先進科学センターでは高校2年修了後、または高校3年の秋に大学に入学する「飛び入学」制度があります。
学部は国際教養学部、文学部、法政経学部、教育学部、理学部、工学部、園芸学部、医学部、薬学部、看護学部です。この大学には勉強だけでなく部活動ややサークル活動にも力を入れる文武両道の精神があります。
体育系、文科系、音楽系など大学公認団体が170以上あります。
千葉大学は理系に強いというところに人気があります。また調べ物や学習のできる巨大な付属図書館は学生たちの間で人気です。
まとめ
日本における国立大学の特徴や偏差値、キャンパスの様子
国立大学について
偏差値の高い国立大学
人気の高い国立大学