福岡県福岡市に位置する「 城南高校 」は男女共学で、全日制の県立の高校です。福岡県立高校「御三家」に続くレベルの高い教育と 偏差値 を保持する進学校として有名です。
「城南」の愛称で知られる城南高校とはどのような高校なのか、偏差値や概要を交えてご紹介します。
未来を切り開く力を養う進学校「城南高校」の偏差値や概要
城南高校とは
正式名称は「福岡県立城南高等学校」で、「城南(じょうなん)」の愛称で親しまれています。
昭和38年に全日制課程普通科高校としての設置認可がおり、翌年となる昭和39年に開校、「福岡市立高宮中学校」にて入学式を執り行うところから歴史は始まります。
「未来を切り拓く」を枕詞に「学ぶ力」「進路の目標明確化」「人間力」ということの育成に尽力を注いでいます。
平成22年度には文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール」の指定校として平成31年度まで活動を行うなど、着実に進学校としての実力を世に知らしめています。
福岡県立高校「御三家」を追従
城南高校がある福岡県福岡市には県立高校の「御三家」と呼ばれる名門進学校が存在します。
第四学区の「県立福岡高校」、第五学区の「県立筑紫丘高校」、そして城南高校と同じ学区となる第六学区にある「県立修猷館高校」です。この三校を追従するのは城南高校です。
進学校としての実績・実力を高め、御三家に引けを取らない実力を手にするためにさまざまな特色ある指導を取り入れています。
まだ始まったばかりの「グローバル人財育成強化事業」や海外の高校と提携して行われる「即興型ディベート」や、全てを英語でおこなう授業「英語イマージョン教育」などを取り入れることで飛躍的な英語力の向上を狙います。
これまでにも着実にそのカリキュラムや指導は成果をあげており、昨年度には西の王者「京都大学」やその他の難関国公立大学への合格者を多数輩出しています。
地元から通える国立大学として名前があがる「九州大学」へは44名もの合格者を送り出しました。
城南高校の設定コースとそれぞれの偏差値
各学年10クラスで基本は全日制の普通科となりますが、10クラスのうち1クラスだけが理数コース」と定められています。
各学年の定員はそれぞれ400名ずつとされており、理数コースの生徒数の割合はかなり少なめとなっています。
入学時に理数コースに入ると、3年間クラス編成は行われません。
理数コースは普通科と同じく5教科とも履修しますが、そこに加えて理数に特化したカリキュラムが特別に行われています。
理数科には相当力を入れていますので、一般コースは第六学区(一部第五学区も含む)在住者のみ受験可能ですが、理数コースに関しては第四・五・六学区となる福岡エリア全域から受験することが可能となっています。
偏差値は理数コースが67、一般コースが66となりますので、2つのコースに偏差値の差はあまりありません。
この偏差値のレベルは、福岡県内の県立高校としては10位、私立も含めると15位となります。
福岡県内には450を超える高校がありますので、そのなかでこの位置づけとなると、かなりの進学校であることがわかります。
城南高校の教育・指導カリキュラム「一般コース」
一般コースでは高1年の時は全員共通クラスとして扱われますが、高校2年に上がる際に文系か理系にわけられてクラス編成がおこなわれます。
そして高校3年に進級する際には、文系は「国文」か「私文」とにわけられます。
しかし昨今、「私文」を希望する生徒が少ないため、「私文」クラスが編成されないことも増えてきています。
また密な授業をうけられるように、1年生は2クラス、2・3年生は文理で1クラスずつ「習熟クラス」なるものが編成されます。
このクラスではさらならう発展的な授業を受けることができるほかに、放課後に行われる課外授業に必ず参加することになっています。
城南高校の教育・指導カリキュラム「理数コース」
少数精鋭となる理数コースは、先ほど偏差値などの項目でもお話ししたとおり、基本は一般コースと同じく5教科を必ず習得します。
その上でさらに発展的な授業や講義、先端技術を体験できる研修のような理数コースオリジナルの行事や講義が用意されています。
一般コースと同じく、理数コースに在籍する生徒も、放課後に行われる課外授業には絶対参加と定められています。
ちなみにこの放課後課外授業は、対象のクラス・コース以外の生徒でも希望することで参加することが可能です。
幅広く、生徒のやる気を組んだ教育・指導が行われています。
まとめ
未来を切り開く力を養う進学校「城南高校」の偏差値や概要
城南高校とは
福岡県立高校「御三家」を追従
城南高校の設定コースとそれぞれの偏差値
城南高校の教育・指導カリキュラム「一般コース」
城南高校の教育・指導カリキュラム「理数コース」