神奈川県逗子市にある「逗子開成高等学校」は中高一貫教育をおこなう、私立の男子高校です。立地を生かした「海洋教育」や、名作映画を使った「映像教育」など特徴ある指導も有名です。
今回は「 逗子 開成 高等学校」の 偏差値 や概要などについてご紹介いたします。
海洋教育で心の成長を促す「逗子開成高校」の偏差値や概要
逗子開成高等学校の歩み
逗子開成高等学校は、前身となる「私立東京開成中学校」の分校として明治36年に開校されました。その歴史は110年となり、神奈川県下の私立男子高校としては最古の歴史を誇る学校となっています。
戦後の学制改革では運動部の活動が盛んとなり、昭和40年代には多くの実力ある選手を全国へと輩出しました。近年では旧経営陣を一掃し、学校改革を行い、昭和60年から再設置された中等部の募集も開始しました。
それに伴い少しずつ中高6年の一貫教育の割合を増やしていきます。このことが功を奏し、逗子開成は有名進学校へと進化を遂げていくのです。
このころに地の利を生かした「海洋教育」や、情操教育を目的とする名画などを使った「映像教育」が開始されました。創立100周年を境に、学校施設のお大規模な改装を行い施設・環境の充実化を実現しました。
逗子開成高等学校の偏差値や進学
逗子開成高等学校では2学期制を取り入れており、設置されているコースは「普通科」のみとなります。しかし残念なことに、平成15年より、高校からの入学者を停止しています。
そのため、逗子開成高等学校としての偏差値は確認することができず、不明となっています。参考までに、逗子開成中学校の偏差値をご紹介しておくと、およそ65~67となり、神奈川県内の私立中学として、トップ10に入る高レベルとなっています。
進学・進路指導では、最初に人生の意義と将来の夢をきちんと考える指導からおこなわれます。元々は専門学校や就職に進路を進める生徒が多くいたところを、中高一貫化教育を成し得たことで、大学進学を第一の目的とすることを可能としました。
現役で難関国公立大学に合格するため、6年間を無駄なく送るための提案や、教師陣の創意工夫や地道な努力が日々行われています。
その結果は合格実績に大きくあらわれ、2017年度では東大への現役合格7名、京大にも1名、東京工大や一橋をはじめとする全国の国公立大学へ68名の合格者を輩出しました。
私立難関大学で最も多いのは早稲田大学の56名、次いで慶応義塾大の44名など、名門・難関と呼ばれる国公立・私立大学への進学率は目を見張るものがあります。
特徴ある教育「海洋人間学」
逗子開成高等学校では、約25年かけた教育改革の中から4つの特徴的な教育を取り入れています。それが「海洋人間学」「国際交流」「情操教育」「人間学」です。
教室でおこなわれる授業やクラブ活動以外にもこの4つの取り組みでさまざまな体験学習を経験し、多くの選択肢を与えることで、生徒自身が必ずなにか1つは好きなこと・やりたいことをみつけ出せるよう導きます。
4つの中でも最も特徴的なものが「海洋人間学」です。逗子開成の教育の大きな柱ともされているこの教育では、すべての生徒が「ヨット帆走」「遠泳」を体験するカリキュラムとなっています。海がすぐそこにある立地を生かした逗子開成ならではのカリキュラムです。
自前の海洋教育センターの地下から直接逗子湾に出ることができるため、自由に海岸を使った教育活動が行えます。自分たちの力で大自然と向き合って学ぶことは、自立心を養い、ひとまわり大きく成長するきっかけとなります。
また海で得られる経験は、狭い視野を開放し、新たな視点で国際社会を意識したり、世界へと心を広げていく道筋ともなるのです。
「海洋人間学」では、「遠泳」「ヨット製作と帆走」「海の恩恵で育む海洋教育」の3つの柱を軸に教育・指導を行います。
逗子湾を約1,500m渡る遠泳、3か月間かけてグループでの共同作業でおこなわれるヨット製作と海洋講義、レース形式で行われるヨット帆走、そしてさまざまな角度から海へとアプローチし考える海洋教育と、他では体験することのできない、魅力的で特徴的な授業が、生徒たちの心の成長を大きく促しているのです。
まとめ
海洋教育で心の成長を促す「逗子開成高校」の偏差値や概要
逗子開成高等学校の歩み
逗子開成高等学校の偏差値や進学
特徴ある教育「海洋人間学」