磐城高校 は福島県いわき市の県立高校です。地元では「磐高(いわこう、ばんこう)」という略称で知られています。磐城高校では知・徳・体の調和がとれた高い志をもつ生徒を育成することを基本方針としたさまざまな教育体制が整っています。
県内でも有数の歴史と学力を持つ磐城高校
磐城高校の歴史
磐城高校は明治29年に開校しました。すでに創立120年を超えており、福島県内でもトップクラスの歴史を持っています。もともとは男子校としてスタートした同校ですが、平成13年からは男女共学の高校となりました。
これまでに卒業した生徒は3万5千人を超えており、学界や政界、スポーツ界や芸能界など国内外を問わず多様な人材を輩出しています。
平成23年にはスーパーサイエンススクールに指定されました。スーパーサイエンススクールとは高校の理数系教育に関する研究教育を行うため文部科学省が設置した事業です。
5年間にわたり企業や研究所の訪問、研修や研究発表会を実施し、生徒の自主性や問題解決能力を育む機会となりました。平成28年度をもって事業終了とはなりましたが、これまでの活動実績を基にキャリア教育や自然科学系部活の振興に取り組んでいます。
卒業生の進路
県内でも高い偏差値を持つ磐城高校は国公立大学の合格者数が毎年100人を超えています。
北海道大学や東北大学をはじめとする旧帝大、早稲田大学や慶応大学といった名門私立大学を含む難関大学の合格者数も毎年30人以上の合格者を出しており、さらには東京大学への現役合格実績もある進学校です。
磐城高校では在学中から大学の講義・施設を見学する学習合宿や生徒との定期的な面談を行っており、こうした教育活動が生徒の目標意識を高めていると言えます。
課外活動
磐城高校では15の運動部、17の文化部に加え3つの同好会が活動しています。学業だけではなくこれらの課外活動においても輝かしい成績を残しており、特に吹奏楽部は全日本吹奏楽コンクールの常連です。
学業をおろそかにしてはいけないという学校の方針があり、一日わずか2時間ほどの練習しかできていないにも関わらずこれまで何度も金賞を受賞しています。
他にもラグビーフットボールの全国大会出場、磐城高校の学校祭である高月祭では部活動作品の展示や体験イベントの実施など、運動部・文化部を問わず活気のある活動が行われています。
また、ボランティア活動として地域でのイベントにも参加しています。警察署や地域指導員の方々と非行防止キャンペーンに取り組むなどの活動を通じ、地域に根ざした地元に愛される高校となっています。
より良い学校にする取り組み
学校におけるいじめの防止に取り組むべく「いじめ対策委員会」を設置しています。教員へのいじめ防止研修、生徒との面接やアンケートといった対策や計画をまとめた「学校いじめ防止基本方針」を策定し、いじめの未然防止・早期発見に取り組んでいます。
他にも教員や生徒、保護者への学校評価アンケートを年に2回実施しており、学校をより良いものにしようとする姿勢が見て取れます。
このアンケートでは学ぶ意欲の喚起、進路情報の提供、部活動の活性化といった項目で高評価を受けており、学業や部活に対し熱心に取り組める環境が整っていると言えるでしょう。
受験生へ向けた活動
磐城高校の全校生徒は950人程度、1学年あたりの募集定員は320人です。磐城高校を志望する受験生に対し学校をより深く知ってもらうべく、体験入学を開催しています。この体験入学には生徒だけではなく、保護者や中学校の引率教員も参加することが可能です。
体験入学では磐城高校の概要説明のほか、国語・数学を中心とした主要教科の体験授業を受けたり、部活や校舎を見学をしたりすることができます。一部の部活動では懇談会も行われており、磐城高校を知る良い機会となるでしょう。
まとめ
県内でも有数の歴史と学力を持つ磐城高校
磐城高校の歴史
卒業生の進路
課外活動
より良い学校にする取り組み
受験生へ向けた活動