医師とは所定の資格を持ち、病気の治療や診療を行う人のことです。 医師 になるには医師免許というものが必要です。医師免許とは国家資格にあたり、この資格を得るためには国家試験に合格しなければなりません。
国家試験 の対策には 過去問 10年分を解くことが重要です。
医師の国家試験対策における過去問の重要さ
医師の国家試験とはどんな試験か
2月の上旬頃、朝から夕方まで3日間通して行われます。総試験時間は920分にもなり、知力、体力、気力などが試されることになります。試験は必修問題、一般問題、臨床実地問題の3つにわけられています。
全ての医学に関連した科目や、科目全体を混ぜ合わせ総合したものから出題されています。問題の中には禁忌肢問題というものがあり医学的に絶対してはいけないことに関して出題されます。この問題を選択して間違うと、これだけで不合格となってしまいます。
試験を終えると合格発表までは約1ヶ月もあります。そのため発表までの間、旅行に出かけたり遊んだりする人が多いです。試験の結果が惜しくも不合格となってしまった場合は浪人生となります。そして翌年の国家試験に向けて勉強に励むことになります。
なぜ国家試験の合格率が90%と高いのか
司法試験は約20%、公認会計士は約10%と他の国家試験と比べると医師の国家試験合格率が高いのがわかります。どの大学の医学部をみても平均して90%くらいはあります。なぜこんなに合格率が高いのでしょうか。
実は国家試験を受けることのできる段階にたどり着くまでがとても困難なのです。つまり卒業するまでのカリキュラムがとても特殊なのです。
受験をして医学部に入ることでさえ大変なのに、6年間の課程を終え卒業試験を受けて卒業する、ここにくるまでの課程が1番重要になってきます。
国家試験に受かる知識を持った人だけが受験できるというだけで試験が簡単なわけではありません。医学部在籍中は医学の専門的な勉強をしながら、医師になるための職業トレーニングを行います。
病院実習では白衣を着用し患者さんと接したり、手術室に入ったりと実践的なこともします。他の学部なら卒業論文の提出で卒業できますが、医学部では在学中に行われるプレ国家試験や卒業試験に合格しなければ卒業できません。
つまり卒業できないと国家試験も受けれないのです。卒業試験においては30科目以上全てに合格しなければなりません。このへんが他の学部と違うところです。最終的に10%から15%の人は医者になるのを諦めてしまいます。
また私立大学の医学部などは国家試験での合格率が受験生を増やすことにつながります。そのため卒業試験を難しくするなどして国家試験を受ける人の学力レベルを上げる工夫などがされています。
過去問とは
過去問とは名前のごとく過去に実際出題された問題のことです。医師の国家試験を受ける人は過去問などで勉強し試験に挑みます。
医師の国家試験対策には過去問を取り扱ったSELECTという問題集や、過去問を疾患ごとに並び変えたクエスチョンバンク(QB)というものもあります。
イヤーノートという過去問を解くうえでの辞書もあります。過去問は過去10年分くらいは最低解く必要があります。
過去問の重要性
いくら医師の国家試験合格率が高いといっても試験対策は必要です。国家試験には過去に出た問題と同じような問題が出ることがあります。過去問対策をしたといっても実際、解けてない人が多いのも現実です。それはSELECTやQBしか解いてない人が多いからです。
SELECTやQBは過去問10年分全てが掲載されているわけではありません。そのため過去問対策をするには不十分な面があるのです。国家試験では過去と同じような問題でなくても、過去問をすることによりできる問題が80%にものぼります。
暗記していないと解けない問題もあるため、どうしても過去問の繰り返しが必要になります。国家試験対策をするうえで過去問は必要不可欠なのです。そして過去問10年分をきちんと解くことが大事なのです。
国家試験に90%合格するための勉強法のコツ
先に述べたように、国家試験は過去問を解くのが一番効率がいいので、まずは最初に過去問を解いていきます。過去問の解説を読むだけでも勉強になります。
最低10年分を丁寧に取り組み、それでも余裕がある人はもっと古い過去問やSELECTやQBなどの問題集に手をつけるとよいでしょう。
まとめ
医師の国家試験対策における過去問の重要さ
医師の国家試験とはどんな試験か
なぜ国家試験の合格率が90%と高いのか
過去問とは
過去問の重要性
国家試験に90%合格するための勉強法のコツ