長崎県の南部に位置する伊那市(いなし)にある伊那北高校は、文武両道を校訓とする公立の高校です。自由な校風と生徒の自主性を尊重しながらも、偏差値は長野県内トップ10に君臨している進学校です。
今回は 伊那北高校 の 偏差値 や概要についてご紹介します。
自由な校風と自主自立を目指す伊那北高校の偏差値や概要
伊那北高校とは
正式名称は「長野県伊那北高等学校」で、略称は特になく、生徒や地域の方からは「伊那北」の愛称で親しまれています。創立は1920年で「旧制伊那中学校」として誕生しました。公立高校であることから学区が定められており、伊那北高校は第3学区に当たります。
3学区に該当するエリアは「諏訪市」「岡谷市」「伊那市」「駒ヶ根市」「飯田市」などの南信地方となります。
自由な校風がモットー
伊那北高校には制服が存在しません。これはひとえに、学校のモットーとなっている自由な校風、そして生徒の自主性を尊重する「自主自立」の精神が礎となっています。
自分たちのことは自分たちで決める、そのような高い意識を養ってきたのです。生徒会が中心となって、制服は本当に必要なのかということについて、生徒たちの中で議論されました。
その結果、1970年に制服の自由化が認められたのです。個性を生かす心の教育が勝ち取った結果は、今でも高い評判となり生徒たちの個性と自主性を育んでいます。
伊那北高校の偏差値
伊那北高校といえば、県内でもかなりの偏差値の高さで有名です。通学エリアとなる第3学区は公立高校の偏差値が大変高く、上位ベスト5はもれなく公立高校となっています。
その中でも際立った偏差値をたたき出している公立高校は2校あり、その1つが伊那北高校となります。3区のトップとなる伊那北高校の偏差値は65で、これは長野県内でもトップ4に位置しています。
偏差値65となるのは「理数科」コースとなりますが、「普通科」コースでも偏差値は61となりますので、両者それなりの位置につけている進学校と言えるでしょう。
ちなみに長野県内トップとなるのは偏差値69を誇る「県立長野高校」です。この結果からみても、長野県内の公立高校のレベルの高さが伺えます。
伊那北高校の進路
国公立の大学を目指す生徒が多いことが特徴的な伊那北高校の平成28年度の進路状況をみると、男子は33名、女子は32名となっており、およそ3割近い生徒が国公立大学への合格を決めています。
お土地柄か、もっとも多く合格者を輩出しているのは「信州大学」となります。教育学文への人気が高くなっています。旧帝大や筑波大学・千葉大学を目指す生徒も多くおり、毎年数人の合格者を輩出しています。
志の高い生徒が多いことで有名な伊那北高校は、現役合格にはこだわらず高みをめざし敢えて浪人する生徒もいるそうです。
文武両道が校訓である伊那北高校の部活動
部活動で目立った活躍をしているのは文化部の「英語部」が近年高い実力を発揮しています。2010年と2012年には世界高校生ディベート大会に出場し、2010年の参加時には日本最高記録となる2勝を勝ち取った記録を保持しています。
ただ語学に堪能であるだけでは難しい「ディベート」に挑戦する熱き戦いの様子は、学校の公式サイトで別途ページを設けて紹介しています。運動部に関しては野球部が過去に夏の選抜高校野球へ3度エントリーを果たしています。
他には陸上部が全国高校駅伝への出場を数回果たしています。英語部に負けずに文化部から名乗りを上げるのは「将棋部」で、幾度も全国大会への出場経験をしています。その中でも最高記録として語り継がれているのは女子が8連覇をはたしたという記録です。
昨今では英語部の活動が最も目立っていますが、静かに着実に力を育み、実力をつけている学校と言う印象をうけます。
設定されているコース
伊那北高校では「普通科」だけではなく「理数科」コースも設定されています。
長野県の高校で理数科を設定しているのは8校となります。偏差値の項目でもお話ししましたが、伊那北高校の理数科は大変レベルが高く、県内でも屈指の偏差値を誇るコースとして注目されています。
この理数科では「物理班」「化学班」「生物班」「数学班」がそれぞれ、毎年テーマを決めて課題研究を粉います。
その研究発表についても、学校の公式サイトで公開されていますので、理数科コースに興味のある方はぜひ一読してみる価値はあるでしょう。
通学エリア内でも学力の高い生徒が受験に挑むことでも有名なコースとなっています。
まとめ
自由な校風と自主自立を目指す伊那北高校の偏差値や概要
伊那北高校とは
自由な校風がモットー
伊那北高校の偏差値
伊那北高校の進路
文武両道が校訓である伊那北高校の部活動
設定されているコース