医学部 への 学士 編入 試験では、「筆記試験」だけでなく、「書類」「面接」も合否のカギを握ります。この医学部編入試験について「受験科目」「生命科学」「予備校利用」「臨床か研究か」という4つのキーワードから、合格するための道筋を考えます。
医学部の学士編入試験に合格するための4つの選択
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自分が得意な分野で受験できる大学を選択する
医学部の学士編入試験合格のコツは、受験科目や出願資格を見て、自分が得意な分野で受験できる大学を選択することです。
編入試験の試験科目を大別すると「書類」「筆記」「面接」となります。
出願資格には、大学での取得単位や単位数を求める大学(これは、理系学部出身に限定する目的が多い)、教授などの推薦状、英語の資格をもとめる大学などさまざまです。まず、試験科目と出願資格を見て、自分が得意な分野で受験できる大学を選択することが大切です。
生命科学の対策は予備校で
学科を「生命科学」で受験するか、しないかという選択があります。
受験生の多くは理系大学の出身ですから、「物理」「化学」「生物」「数学」については、過去問を参考にすることで、自学自習でも対応が可能だと思います。
しかし「生命科学」を選択する方、また文系出身の方は、医学部編入予備校で学ぶことが必要かもしれません。
編入試験は、一般入試より受験科目が少ないとはいえ、受験者は、現役の学生・社会人ですから、限られた時間の中で合理的な学習を進める上でも、予備校を選択する方が効率的です。
こうした予備校では、編入試験出題範囲に絞った学習が可能です。評判がいいのはKALSです。
最終的に合否を決するのは書類と面接
書類で落ちて筆記試験まで進めない。一次の筆記は通ったが二次の面接でダメだったという例が多いです。
合格のコツは、志望動機や面接での質問内容に対し、以下の3点について考えを深め、エントリーシート、面接で伝えることです。
- 臨床か研究か
- 自分の専門性や人柄が医学研究に貢献するというアピール
- 医学の理想と現実への認識
医学は大きく臨床・研究にわかれる
医師になる人が最初に求められるのが「臨床か研究か」の選択です。
地域医療に志があり、患者が最初に来る病院の医師になる、無医村の意思になることが希望ならば「臨床」です。何万人に一人という難病に苦しんでいる人、癌・心臓・脳などの疾病から人々を救いたいならば「研究」です。
この選択が重要です。各大学の「アドミッション・ポリシー」を読み、臨床に進みたいならば臨床医を育てる大学、研究に進みたいならば研究医を育てる大学を選択することです。
編入学者に求められるものは、医学以外の専門性
書類や面接を審査する教授は、受験生の専門性が医学研究に役に立つかどうかという視点を持っています。ですから、受験生は自分の専門性をアピールする際、この部分が医学のこういう部分に関係する、発展を導くなどの提案とその説明を加えてください。
また、医学部の学生のほとんどは、高校から入学した10代後半から20代前半の若者です。そんな中、社会や研究を経験した大人がチームリーダーとなり、若者たちをまとめることも期待されています。
高尚な理想と現実の厳しさへの理解
医学は人の命を扱う尊い学問です。そこでは崇高な理想と強い信念が求められます。一方で、医学の現実は、理想とは程遠いものです。
治らない病気、休みのない労働、複雑な人間関係、患者の死、クレームなどとの戦いです。この医学が持つ理想と現実をよく理解した上で、医学を目指す理由を述べることが重要です。
医学部の学士編入試験の準備は、異業種の専門家の途中入社のイメージで
医学部の学士編入試験は、大学受験のAO入試というよりも、異業種の専門家の途中入社と思って準備を進めてください。
現実の厳しさを乗り越える知性や意識、医学では解決できない問題を例えば物理学や化学の発想で解決に導く能力が合否のポイントです。ここまで学んできたこと、身につけてきた人柄や能力が、医師への道を切り拓くこと信じて、試験への準備を進めてください。
まとめ
医学部の学士編入試験に合格するための4つの選択
自分が得意な分野で受験できる大学を選択する
生命科学の対策は予備校で
最終的に合否を決するのは書類と面接
医学は大きく臨床・研究にわかれる
編入学者に求められるものは、医学以外の専門性
高尚な理想と現実の厳しさへの理解
医学部の学士編入試験の準備は、異業種の専門家の途中入社のイメージで