神戸市にある 兵庫高校 は生徒一人ひとりの自主性を重んじる自由な校風が特徴的な伝統校です。平成27年度よりSGHの指定を受けていて、兵庫高校独自の取り組みを行っています。
課題研究への取り組み方・創造科学科について・学校の 偏差値 ・進学実績などについてご紹介します。
生徒の自主性を大事にする兵庫高校の偏差値やSGHについて(前編)
兵庫高校の概要
兵庫高校は兵庫県神戸市長田区にある公立の高等学校で通称「兵庫(ひょうご)」と呼ばれています。
兵庫県では学区を5つにわけており、この兵庫高校は第1学区となります。同じ第1学区には他に「長田高校」「神戸高校」などがあります。
兵庫高校の前身はというと明治41年にさかのぼります。
この年に設立された「県立第二神戸中学校」、そして昭和17年に設立された「県立第四神戸高等女学校」、昭和23年にこの2つの学校が統合されて「県立兵庫高等学校」となりました。
平成30年には創立110年を迎え盛大に記念式典が行われました。
生徒の自主性を重んじる教育、文武両道の精神、自由な校風を特徴とし、今や卒業生の数も3万人を超えました。
卒業生の多くは国内外問わず各界において活躍しており、特に美術や音楽という芸術方面で活躍している卒業生が多いという特徴があります。
第二神戸中学校の頃に植えられた「ユーカリ」の樹木、これが大樹となり兵庫高校のシンボルとなっています。
校歌や生徒会歌、応援歌にはユーカリが歌われ、校章にはユーカリが施されています。
生徒の自主性を重んじる教育により、学校行事などは企画・運営から生徒主体となって取り組むものが多いです。
部活動に入っている生徒が多く、吹奏楽部をはじめ多くの部活動が近畿大会への常連となり大変活気づいています。
学科は普通科と創造科学科の2学科、平成27年度には文部科学省よりSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されています。
兵庫高校でのSGHに対する取り組み方
SGHやSSHなどの指定を受けた高校は大学や研究機関と連携して課題研究を行ったり、グローバルに活躍するためのカリキュラムがあるなど高度な教育を行っています。
ではSGHに指定されている兵庫高校はどのようなことに力を入れているのでしょうか。
兵庫高校では研究テーマを4つにわけそれに沿って課題研究を行っています。テーマに沿って研究を深めることで、科学的思考力や創造力などの力を育成するという目的もあります。
研究の取り組みは普通科と創造科学科にわかれて行います。普通科はグローバルな社会課題について、創造科学科は科学分野の諸問題について取り組みます。
創造科学科では文系・理系にわかれての課題にも取り組み、英語でのディスカッションにも挑戦します。
またベトナム研修やイギリス研修、東京みらいフロンティアツアーなどにも参加して課題に取り組みます。研究の成果は、大学の発表会や研究大会などで披露します。
これらの一連の課題研究に取り組むことで、将来、国際機関やグローバル企業などで活躍する人材を育成するという目標もあります。
また兵庫高校では課題研究に向き合ったことで、東大の推薦入試や京大の特色入試などの合格を勝ち取った生徒もいます。
そして平成29年、SGHプログラムの取り組みが「第1回薬剤耐性対策普及啓発活動表彰」において「文部科学大臣賞」を受賞しました。
海外調査の実施、多くの人に知ってもらうための研究発表、英語でのプレゼンテーションなど一生懸命に取り組み、これが成果へとつながりました。
この課題研究は今でも行われていて、重要性を広めていく活動を続けています。
まとめ
生徒の自主性を大事にする兵庫高校の偏差値やSGHについて(前編)
兵庫高校の概要
兵庫高校でのSGHに対する取り組み方