共働きの家庭は保育園、共働きでない家庭は幼稚園という概念がなくなり、最近は保育園、幼稚園のどちらに通うことになっても構わないというご家庭が増えてきているという話を聞きます。
年少クラスに入れる年になると保育園から幼稚園へ転園するという例も出てきていますし、幼稚園でも延長保育を始める所も出てきているので、親の都合がつけば幼稚園の方が良いというご家庭も出てきています。 保育園と幼稚園の違い は何かを考えてみましょう。
保育園と幼稚園の違いで差がつくものでしょうか
保育園と幼稚園の基本事項
保育園とは保護者に代わって乳児や幼児を預かる場所と定義されており、厚生労働省の管轄となっています。親が働いている場合や病気などの場合に子供を保育してくれます。
対象年齢は0歳から小学校入学まで、給食は必須、時間は朝7時半から18時くらいまでのところが多いです。子供を見てくれる先生には保育士資格証明書が必要です。
幼稚園は、3歳になった春から小学校入学前の子供で、1日4時間程度教育を受ける場所と定義されており、文部科学省の管轄となっています。給食は任意で、時間は9時から14時までのところが多く、子供を見てくれる先生には幼稚園教諭免許状が必要です。
料金の比較
保育園の保育料は、自治体や世帯の収入によって変わってきます。収入が高い家庭ほど、保育料も高くなります。また、0歳から通うとなると、保育者は目も離せず手もかかるので、子供の年齢が小さいほど保育料は高くなります。
しかし、同じ保育園に兄弟児が入った場合には、保育料が安くなるというメリットはあります。18時を過ぎて延長保育を希望した場合には、その延長保育料は別途請求されます。
幼稚園の授業料は、世帯の収入に関係がなく一律となっています。しかし、入園金もかかりますし、制服や園指定のカバンや帽子、靴の購入が必要となり、送迎バス代も別途かかります。
そして、独自に特化した授業があった場合にはその分の授業料もかかります。幼稚園によっては、年間授業料に約3倍の差が出てくるともいわれています。
保育園と幼稚園では学力差が出るのか?
保育園は保育なので遊びが中心、幼稚園は学習が中心と思われている方もいらっしゃるようです。しかし、幼稚園にはそれぞれにカリキュラムがあり、方針があるので一概に幼稚園での学習がよいとは言い切れないところがあります。
保育園も子供の将来にいろいろと役立つようなカリキュラムを組み始めているところも出てきていますので、どちらのほうが良いということはなくなってきているようですし、子供の学力差がでるということもないといわれています。
ママ友とのお付き合い
保育園では親が働いていることが入園の条件なので、親がお手伝いをしなければならないという雰囲気はないに近いといえます。しかし、幼稚園では、保護者の協力、お手伝いがあっての行事運営が多いので、必然的に親同士が顔見知りになることが多くなります。
また、幼稚園は保育園に比べて帰宅が早いので習い事を通じて仲良くなることも多くなります。しかし、その反面、なにかトラブルがあったときに溝が深くなりやすいので、幼稚園でのママ友とのお付き合いは難しいといえるかもしれません。
どちらを選ぶにしても大切なこと
保育園と幼稚園の基本事項、料金の比較などあてきましたが、どちらに通うことになっても育てるのは親であること、親子関係がきちんと築けていることがとても大切です。
また、保育園と幼稚園では経済的負担に差が出てきますので、それぞれのご家庭で負担がどこまでできるのか、方針に共感できるのかも含めてきちんと考えて話し合いをすることが大切です。
周りの情報に流されずに子供の将来の選択肢を増やしてあげることができたら、どちらに通うことになっても幸せなのではないでしょうか。
まとめ
保育園と幼稚園の違いで差がつくものでしょうか
保育園と幼稚園の基本事項
料金の比較
保育園と幼稚園では学力差が出るのか?
ママ友とのお付き合い
どちらを選ぶにしても大切なこと