ひと昔前までは、 保育園 は子供たちが集団でただひたすら好きなことをして遊んでいるところで、 幼稚園 は子供たちが集団でさまざまなことを学ぶところというイメージの元、小学校入学時に既に 学力 差があるように思われていました。
しかし本当に学力差があるといえるのでしょうか。
もはや同等、保育園、幼稚園の差=学力の差ではない!
保育園と幼稚園の違い
一般的に保育園は厚生労働省の管轄で、児童福祉法に基づき0歳から6歳までの仕事などの要因で保護者が日々の保育が難しい乳幼児を保育するために設置されています。
そのため保育時間も原則的には8時間、給食の提供も必須とされています。先生について保育士の免許を持った保育士が担当しています。
それに対して幼稚園は、文部科学省によって小中高等学校と同じ教育機関と位置付けられ、3歳から6歳までの幼児の発達を助ける目的で設置されています。
そのため、一日の保育時間も4時間ほどと保育園に比べて短いものとなっており、また給食の実施についても義務ではありません。
先生については、幼稚園教諭の免許を持った幼稚園教諭が担当しています。
保育園の種類
保育園には認可保育園と認可外保育園があり、認可保育園の中には市区町村で設立した公立保育園と、社会福祉法人などが設立した私立保育園があります。認可保育園と認可外保育園の大きな差は保育料の違いです。
認可保育園の保育料は各市町村及び各家庭の所得によって異なり、さらに兄弟がいる場合などは減額されることがあります。
しかし認可外保育園の保育料はそれぞれの園で決めることができるため、世帯年収による差や、兄弟での減額などは基本的に受けることができません。
幼稚園の種類
幼稚園には公立幼稚園(市町村によって設置)と、私立幼稚園があります。
公立と私立の違いは、公立の場合は保育料が私立に比べて安くなっており、その他園での指定用品、制服やカバン、体操服などもあまり決められていないことが多く、先生方も公務員なのでその行政区内の幼稚園を定期的に転勤していることが多いです。
私立幼稚園はそれぞれの園の教育方針により、運動に力を入れるところ、知育に力を入れるところなどさまざまですが、公立園との大きな違いは保育料と、その保育料に見合った施設の充実だと言えます。
また、先生方も転勤もほぼなく、基本的にそれぞれの幼稚園の方針にのっとっての対応をしてくれるので園の方針に賛同している親であれば安心して子供を預けることができます。
1年生になったときのわが子を想像する
保育園だから、幼稚園だからと言うわけではなく、小学生になったときの子供の様子はそれぞれの園の教育方針によって大きく違います。
保育園でも知育や集団活動に力を入れていることろもあれば、幼稚園でも一日中それぞれが好きなことを見つけて取り組む園もあるからです。
保育園、幼稚園と小学校の大きな違いは一日を決まった時間割に沿って過ごすということであり、自由保育で育ってきた子供には少し窮屈に感じることがあるかもしれません。
逆にカリキュラムに沿った教育を受けているとあまり負担に感じない場合もあります。しかし決して授業中におとなしく座っていられる子=学力の高い子供という図式には当てはまりません。
例えば自由保育で走り回っていた子供は基礎体力がついていて、運動が上手かもしれないし、工作などをしていた子供は図工が得意になっているかもしれません。
また、能動的に自分のしたいことを、興味のあることをつきつめていける精神力が養われているかもしれません。
そう考えると、一概に保育園、幼稚園の差とするのではなく、それぞれの子供の特性と親側の教育方針にのっとって、園選びをすることが重要だと言えます。
まとめ
もはや同等、保育園、幼稚園の差=学力の差ではない!
保育園と幼稚園の違い
保育園の種類
幼稚園の種類
1年生になったときのわが子を想像する