保育園 での大きな行事に 運動会 があります。保育園では小中学校のように点数を競い合う競技が中心にはありません。運動会ではどんな競技を子どもがするのでしょうか。
運動会の目標の具体例や親の心構えについて詳しくご紹介いたします。
保育園の運動会はどんな競技をするの?親の心構えとは?
保育園の運動会の目的とは
保育園では運動会に対する目標を職員で決めています。その目標を保護者に知らせていない場合もありますが、運動会のしおりや事前のおたよりなどで目標(ねらい)が記載されている時はしっかりと見ておく必要があります。
運動会は保育園の行事の中で、卒園式と並ぶ大きな行事です。それゆえ、園の保育に対する考え方などがよくわかるのではないでしょうか。
保育園の運動会~具体的な目標~
具体的な目標はどういったものでしょうか。
- 子どもの運動能力の発達を保護者に示す
- (保護者に)親子のふれあい遊びを知らせる
- (子どもが)体をうごかすことの楽しさを知る
- (子どもの)努力の過程を大切にする
- (子ども同士が)共感することを学ぶ
- ひとりひとりが主人公として運動能力を発揮する
- 子どもの成長を保育者と保護者と子ども自身が喜び合う機会にする
各保育園では運動会前に職員が話し合って、目標を決めています。運動会を経験することで子どもの発達にどう影響するかが重要です。
集団競技の勝ち負けと個別の競技
幼児期の発達段階を踏まえ、集団での勝ち負けを決める競技よりも個人の力を伸ばす競技の方に重きを置いている保育園が多いのではないでしょうか。
乳児期は特に勝敗を決めるルールの理解ができないため、例え徒競走をしたとしても、順位を決めずに走ったり歩いたりしたことを成果として捉えます。
幼児期になるとルールのある遊びに取り組む中で、勝敗がつくことを楽しめるようになります。個人競技とともに、集団での玉入れやリレーなどを楽しむこともありますが、小学校のように合計点数を競わせるような取り組みはあまりしません。
友だちと協力し、応援しあって競技を進めていく大切さを知ることが発達の中で必要です。人との差を点数で比べて、切磋琢磨するのは幼児にはまだ難しい課題です。
保護者が心がけること
保育園では運動会前に練習の機会を多く持ちます。その過程も含め、運動会で保護者が心がけることが3点あります。
運動会の目標(ねらい)の意味をよく理解しましょう
目標が「体を動かせることを楽しむ」のであれば、楽しく遊んでいる姿を見られてよかったと思うことが大切です。
自己流の判断で保育園の運動会は競い合わないといけないと思い込んでいては、楽しんでいた子どもに良い言葉を掛けてあげられません。自分の思いとの相違がある場合は保育園の先生に目標について質問して、保育園の考え方を知りましょう。
子どもの姿をありのまま受け止め、その成長を喜ぶようにしましょう
子どもが伸びやかに育つにはありのままを受け止めることが大切です。低年齢だと運動会では周りの保護者の多さに緊張して、普段通りに活動ができない子もいます。それが今の成長過程であると受け止めることが大切です。
どんな時でも自分を受け止めてくれる人がいるということを子どもに知らせてあげましょう。年長組になると親しい人に自分の姿を見てもらいたいと思うようになります。その時期が来るまで待つことが親の役目です。
まったく成長しない子どもはいないので、ほんの少しの成長も喜んであげたいです。
友だちと比較することでの叱咤激励はやめましょう
人と比較されながら叱咤激励されると自分は能力がないと自信をなくすことがあります。以前の姿との比較で、成長したところを見つけてあげて褒めるようにしましょう。
励ますだけでなく、一緒に頑張ろう!と常に見守っていることを子どもに伝えてあげれば、力が湧いて頑張る気持ちが出てくるかもしれません。保護者の言葉で子どもが大きく成長するチャンスが運動会に潜んでいます。
まとめ
保育園の運動会はどんな競技をするの?親の心構えとは?
保育園の運動会の目的とは
保育園の運動会~具体的な目標~
集団競技の勝ち負けと個別の競技
保護者が心がけること