保育園 の 事故 がニュースに取り上げられることをよく見聞きします。死亡事故も珍しくありません。多くは0,1歳児の突然死ですが、それ以外の痛ましい事故もあります。子どもが安全に過ごせるように保育園は対応策を考える必要があります。
一方、どのようなことが親にできるのでしょうか。
保育園の事故が怖い!親は何ができるの?(前編)
保育施設の事故件数はどのくらい?
厚生労働省の集計で平成26年に起きた事故件数は177件で認可保育所が155件、認可外保育施設が22件ありました。負傷などの報告は160件でした。
この事故の定義は「死亡事故や治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病を伴う重篤な事故等」とされています。
認可保育所の利用児童数が2.266.813人で認可外施設の利用児童数が200.721人です。発生率を計算すると認可保育所だと約0.007%、認可外施設は約0.01%となります。
保育施設や幼稚園に通う子どもの大半は日本スポーツ振興センターという怪我や疾病をした場合の保険に入っています。
このセンターの保育所での負傷事故件数は平成24年度では36.462件で発生率は約1.9%です。この保険を使うには、受診をすることと医療点数が500点であることが必須で、かすり傷など保育施設で対応できる怪我は含まれません。
例えば、転倒などで骨折を疑い、レントゲン写真を撮った時は500点超えることが多いです。日本スポーツ振興センターの事故は軽微な事故も含まれています。
保育園に預けられない?
重篤な事故の発生率は認可外施設の方が高いのですが、認可保育所でも事故がないわけではありません。これでは心配で預けられないと思う方が多いかもしれません。
しかし、子どもの事故の7割が家庭で起きていると言われています。どうして保育施設の方が少ないのでしょうか。
乳幼児が過ごす時間は家庭にいる方が長いことが考えられます。また、保育施設では子どもが生活しやすいように環境が設定されているため、やけどや誤飲事故が少ないのではないでしょうか。事故マニュアルなどに沿って対応している事も大きな要因です。
しかし、保育園での事故はなくなりません。親ができる対策はないのでしょうか。
事故を未然に防ぐために親ができることとは?
事故にならないような状況を親が作れるとしたらどうしますか?もちろん、対応する方が多いのではないでしょうか。子どもの事故の原因はひとつではありません。要因が何個も重ねって起きることで事故になります。
例えば、滑り台に通園バックを掛けたまま滑ろうとした時に、滑り台の柵にかばんが引っ掛かりかばんの紐が首に巻き付き、首が絞めつけられる事故があったとします。この時の要因はかばんを掛けていたことだけではありません。
滑り台の柵が引っ掛かりやすくなっていたこと、大人が滑り台に付いて見ていなく発見が遅れたこと、かばんをかけてすべらないという約束が守れなかった、あるいは、注意を受けていなかったことなどが要因としてあげられます。
日々生活をするにあたり、子どもに安全に過ごせるように約束事をし、注意を促すことは大切です。また、子どもは事故を防ぐ力が弱いので、衣服などは細心の注意が必要です。何かに引っかかるような長い紐やボタンなどの突起物のない衣類を選ぶようにしましょう。
上着にフードがついている場合は少しの力で取り外せるようなタイプにしましょう。スカートが広がっていると足元が見えずに転倒することがあります。シンプルなズボンの方が動きを妨げません。
転倒の際に髪留めで頭を傷つける事もあります。飾りがついているゴムやピンなどは注意が必要ですので、保育園ではシンプルなゴムで留めるようにしましょう。
まとめ
保育園の事故が怖い!親は何ができるの?(前編)
保育施設の事故件数はどのくらい?
保育園に預けられない?
事故を未然に防ぐために親ができることとは?