岐阜県高山市三福寺町にある 斐太高校 は、明治19年の創立から数え平成28年に130年を超えた歴史ある高校です。
校名の”斐太”は万葉集に由来するもので、”ひだ”と読みます。岐阜県の高校全体の中でも始まりは古く、公立高校としては県内で2番目の歴史を持っています。
白線流しで名を知られる斐太高校の魅力
斐太高校の概要
斐太高校の校訓は「切磋琢磨」「確乎不抜」です。この校訓は仲間同士でお互いに技術や知識を高めあうこと、自分の意志をしっかりと持ちながら些細なことにも動じないことを意味しています。
学業はもちろん部活動や学校行事に積極的に参加し、文武両道を実現させるべく教育活動を行っています。地域との関わりとしては生徒や教職員が交通安全運動への参加を実施しました。
さらに平成29年度からは文部科学省よりスーパーグローバルハイスクールに指定され、日本のみにとどまらず地球規模の視野を持った地域活性に取り組み始めました。
今後の学校経営計画の中ではコンピュータなどを利用したICT教育も活用していくこと、キャリア教育に力を注ぎ生徒の視野を広げる活動を展開することを宣言しており、時代に合わせた革新を次々と打ち出しています。
卒業後の進路
国公立大学の進学者は毎年100人を超えており、私立大学の合格件数も400以上の実績があります。卒業生のうち約8割が現役で大学に進学しています。
東大や京大といった難関大学への合格実績もあり、レベルの高い大学へ進学したい生徒にとって優れた高校だと言えます。
大学進学に伴い故郷を離れる生徒が多い中、斐太高校では故郷にも目を向けてもらうべく近隣の小学校に出向き小中学生とともに学ぶ「スタディー・サポーター」や地域に新たな価値を生み出す「ふるさと創生アイディアコンテスト」といった活動を行っています。
斐太高校の課外活動
斐太高校では運動部が12種、文化部は13種の活動が行われています。陸上競技部や弓道部はインターハイへ出場、文化部においても各種コンテストなどで受賞するなど、学業以外の場でも輝かしい結果を残しています。
斐太高校の公式ホームページでは各部活動の活動時間や内容、これまでの実績を閲覧することができます。
斐太高校の学校祭は蜻蛉祭(あきつさい)と呼ばれており、毎年6月に開催しています。蜻蛉祭ではクラス展示やステージ発表のほか、文化部の展示発表も楽しむことができます。
5月には球技大会、9月には体育祭が行われており、体育祭は赤団、青団、黄団の3チームに分かれて競技するという特徴があります。3月には蜻蛉の森という文化系部活の発表会が地元の文化会館で行われ、一般の方も見学に訪れることが可能です。
スーパーグローバルハイスクール
平成29年度からスーパーグローバルハイスクールとしての活動がスタートしました。スーパーグローバルハイスクールは文部科学省が次世代のグローバルリーダーを日本の高校で育成するべく始まった事業です。
日本だけではなく世界レベルで活躍できる力を身につけられるよう、外国語を用いたコミュニケーション能力や、広い視野で考える問題解決能力を養うことを目的としています。
斐太高校ではまだまだ始まったばかりの事業ではありますが、生徒への地域活性プログラムの講演や海外留学生との交流を行っており、今後の活動が期待されます。
白線流し
斐太高校が全国的に有名になったきっかけとして白線流しがあります。白線流しは卒業式後に行われる行事で、在校生と卒業生がそれぞれ惜別の歌を歌い、制帽の白線とセーラー服のネクタイを1本に結び合わせた白線を川に流します。
白線流しの始まりは定かではありませんが、明治の初期頃に生徒が自主的に始めたものが起源と言われています。白線流しは次第に規模が大きくなり、やがて新聞やテレビといったマスコミにも注目されるようになりました。
この行事を題材としたレコードやドラマが発表されたことで白線流しは全国的に有名な行事となっていきました。
まとめ
白線流しで名を知られる斐太高校の魅力
斐太高校の概要
卒業後の進路
斐太高校の課外活動
スーパーグローバルハイスクール
白線流し