青森県八戸市にある「 八戸東高校 (はちのへひがしこうこう)」は男女共学の全日制公立高校です。日本ではここにしかない「表現科」という学科を設置していることでも有名です。
県内でも高い 偏差値 を誇り珍しい学科を設置している「八戸東高校」についてご紹介します。
「表現科」があるのはここだけ!八戸東高校の偏差値や概要
八戸東高校とは
明治34年に設立した「青森県立第二高等女学校」を前身とする「八戸東高校」は、現在115年にもなる歴史を持つ伝統校です。2万2千人を超える卒業生は、高校で培った高い知識と教養を活かし、国内外で活躍しています。
校訓となるのは「勉学・健康・優雅・協調」の4つの柱。そして心身ともに健康であることや、奉仕と協調の精神に富むための教育、昨今の時代で稀有の存在になるために必要な豊かな個性、それに加え「生きる力」を兼ね備えた立派な人材の育成に励んでいます。
常に自主的であること、意欲的であることを生徒たちに指導し、学力と品性の向上にも力を入れています。
急速にグローバル化していく世の中にも対応できるよう、コミュニケーション能力や情報活用能力の向上を目指し、環境問題やエネルギー問題、少子高齢化問題にいたる多く問題の解決へと導くことができる将来を担う若者を多く輩出するよう努めています。
八戸東高校の学科と偏差値
八戸東高校には「普通科」と「表現科」の二つの学科が設置されています。学科の説明は後程おこなうとし、まずはそれぞれの偏差値をご紹介しましょう。
「普通科」の偏差値は61で、これは青森県内の公立高校としてはベスト8の位置につけています。国立私立もすべて合わせるとそれでも13位となりますので、公立高校としてはかなり優秀な高校になります。
もう1つ設置されている「表現科」の偏差値は59と普通科に比べると少し数字は落ちますが、それでも地方の公立高校としてはかなり高い偏差値となります。
国内唯一の学科「表現科」とは
日本には「八戸東高校」にだけ存在する「表現科」は、もともとは「人文科」でした。
平成7年に設置された「人文科」は平成15年度より「表現科」として新たなスタートを切ったのです。1学級のみ、30名での授業を行う表現科では「言語表現」や「身体表現」のような「表現」と名のつく専門的な知識を養います。
その他にも映像機器の扱い方や、舞台芸術など、幅広い知識や見聞を高め、ありとあらゆる「表現」に関することを学びます。
もちろん、普通教科も学びますのであれだけの高い偏差値を維持しています。舞台と映像では表現の仕方・あり方も大きく異なります。そのためそれぞれにわかれた教室・施設を用意し、専門性の高い授業を行います。
用意されている専門科目は1~2年次には「体育」としてダンスを、グローバルな世界で活躍するには必須の「英語」を、そして全てにおいて欠かせない基礎となる「表現基礎」を徹底的に間学びます。
基礎的な座学にも重きを置いており、2年次では古代・中世・現代の名作を理解するなどの文学研究を、その発展形となる研究を3年生でおこないます。
他には2~3年生になると映像メディア表現や舞台芸術のような基礎から発展し、個々の個性や目指す進路に向けた専門性の高い授業が加わります。
1~2年生で行っていた「英語表現」の授業は3年生になると「時事英語」と形を変化させます。表現者として、日本という枠に捕らわれず活動するためには英語は必要不可欠です。
一般的な英語のスキルだけではなく、各々がめざす表現者として必要となる専門用語の英語・英会話のスキルも身に着けていきます。
八戸東高校の進路
平成30年度の進路実績をみると、さすが高い偏差値を誇る高校だけあり、国公立大学への合格者は述べ90名となっています。
国公立大学でもっとも合格者を多く出しているのは「弘前大学」です。「秋田大学」もほぼ肩を並べる合格者数を誇ります。そこに加わるのは「青森県立保健大」です。この3大学に関しては多い年には2桁の合格者を輩出することもあります。
私立大学の合格実績をみると、最も多いのは「東北学院大」、そして「東北福祉大」や八戸東高校と同じ八戸市にある「八戸学院大」なども多くの合格者を輩出しています。
開設15年目となる「表現科」の進路は「宇都宮大学」や「秋田大学」「岩手大学」などの国立大学の名前が目立ちます。
もちろん、その専門性を活かした進路となる「大阪芸術大学」の舞台芸術学科や、「玉川大学」の芸術・パフォーミングアーツ学科、「桜美林大学」の芸術文化・演劇学科などにも合格者を送り出しています。
まとめ
「表現科」があるのはここだけ!八戸東高校の偏差値や概要
八戸東高校とは
八戸東高校の学科と偏差値
国内唯一の学科「表現科」とは
八戸東高校の進路