学生のうちから将来を見据えて取得できる、取得しておきたい資格と言うものはいくつか存在します。
その中の一つである「 第二種電気工事士 」の資格内容や合格率、試験の 難易度 や、取得後の年収などについてもお話しします。
第二種電気工事士の資格試験の難易度や試験内容について
電気工事士の資格
電気工事士とはどのような仕事を行うかについてまずはお話ししましょう。電気工事士とは、電気の工事作業に従事する人が持っておくべき資格です。電気工事を行う際に義務として資格を持っていることが定められています。
この資格を持っている人は、電気工事の欠陥などから引き起こる災害の発生防止に努めることが定められています。
電気関係のさまざまなトラブルに関して、一定の知識と技術を持っていなければ工事を行ってはいけないとして法律で規制がされています。その知識と技術を裏打ちするためのものが電気工事士の資格です。
今回ご紹介する第二種電気工事士は、主に住宅や小規模の店舗などに設置されている「照明」の取り付け作業や、屋内や屋外の配線工事のような小規模の電気工事を行うことが可能です。
電気工事士の資格を有していても、一種か二種でおこなえる電気工事の範囲が大きく異なります。
第二種は一般電気工作物までと定められ、それ以上となる自家用電気工作物の施工は法律で禁止されています。
電気工事士になるには
高校生のうちからでも将来を見据えて取得できる資格として名前があがるのには、電気工事士の資格には、とくに受験資格が設定されていない事があげられます。
ですがここで注意しておきたいのは、資格試験に合格したからと言って、すぐに電気工事士を名乗れるわけではないことです。
第二種の資格試験に合格をしたら、お住まいの都道府県の知事に、電気工事士として働くために必要となる「電気工事士免状」の交付を申請しましょう。無事に免状を受け取ることができれば、これで電気工事士としての作業を行うことが可能になります。
ちなみに、第二種の場合はすぐに交付してもらうことができますが、第一種となると実務経験も必要となってきます。
試験内容と難易度
第二種電気工事士の試験は年2回実施されており、受験できるのは年に1回だけとなっています。試験の内容は筆記試験と実技試験です。
第二種の資格は比較的簡単であると言われており、全く勉強していなくても25%近くの正答率をあげることができるほどと言われています。
筆記試験はマークシート形式でおよそ60%以上の正答率が出せればクリアです。問題数での目安は30問程度正解していればほぼクリアです。
ただし、年度や開催される試験によってはこの確率は変動しますので、これは最低ラインだとして勉強に励んでください。
筆記試験に出題されるのは、電気の基礎理論、配線の設計、工具の種類・材料、電気工事の施工方法や、それらにまつわる計算方法、配線図などがメインとなります。
きちんと事前に勉強を行っておけば、無理なくクリアできるレベルと言われています。
かたや実技試験となる「技能」試験では、問題用紙にある「単線図」をベースとした複線図を作成する課題が出されます。
さらにその作成した「複線図」を基に工具を用いて施工を行います。ここまでが技能試験の内容です。
ただ、これも実際に試験を受けた方の話によれば、事前に何度か練習しておけば習得できるレベルと言われていますので、事前準備で手が覚えるぐらいにはしておきましょう。
与えられた制限時間は40分間で、ギリギリまで粘られる方が多いようです。
資格取得者の年収
20代の電気工事士における平均年収は250~300万程度と言われています。しかしこれはあくまでも第一種の資格を有する場合ですので、第二種の場合は倍以上差がつくケースも多々あります。
つまり第二種の資格はちょっとした電気関係の工事ができる資格ですので、どうしても年収が第一種に比べて差が出てしまうことは否めません。
第二種の資格を有して、見習いとしてスタートした場合、月収にすると手取りは12~15万程度と言われています。
ですので、第二種を取得したら次は第一種の資格取得をめざし実務経験を積みつつ、試験クリアに向けての勉強をすることをおすすめします。
第一種の試験勉強だけでも早く開始するように、学生の間に第二種の資格を取っておくと良いでしょう。
資格試験には9,300円もの手数料が発生しますので、可能な限り一発合格をめざして、できるだけ早い資格取得を目指すことをおすすめします。
まとめ
第二種電気工事士の資格試験の内容と難易度、将来の年収は?
電気工事士とは
電気工事士になるには
試験内容と難易度
資格取得者の年収