大学受験において 数学 は問題集で受験対策を行うのがふつうです。しかし 大学入試 の数学のレベルはさまざまでなかには 難問 もあります。
生徒たちは問題集を難しいものから選んでしまいがちです。むしろやさしめのレベルから着手すると迅速に確認でき、段階を踏んで実力を向上させることができます。
大学入試の数学は難問だけでない
まずは基本的なパターンの習得
問題集を使って学習する場合に気をつけたいことがあります。自分で問題集の選択をする場合にあせって厚いもの、難しめのものを選んでしまうことがあります。
早く完成させたいあせりから難問を含むような問題集を選んでしまい、ページがなかなか先に進まないことになりがちです。
じつは基本を確認して解き方を数多く身につけていくことが、いずれ発展問題や難問に取り組む際にもっとも役立つことにつながります。
自分の実力と問題のレベル
「難問」といわれているものの多くは、実力がつく前の段階の生徒にとって難しい問題だといえます。実力がついている生徒にとっては解くのはたやすいという場合すらあります。
段階やレベルに応じて「難問」とは呼べなくなっていくわけです。このように数学は段階を踏んで実力をつけていく学問です。
一足飛びに難関校の問題に取り組もうとしてもその多くは徒労に終わるでしょう。
だれもがいきなり難問を解けるわけではありません。段階を踏むステップが小さければ、負担は軽くて済み、問題を解くうえで自信と意欲の持続につなげられます。
意欲の生まれる学習法
ある分野に関して苦手と感じるならば、かならず解ける段階から学習に取り組みます。すると苦手となっている部分についてどこがわかっていなかったか気づくことがあります。
解けないレベルをがまんしてやるより確実に苦手部分を解消できる方法です。すこしづつ段階を踏んでレベルを上げていけばよいです。
そのために用いる問題集は3~4段階の問題レベルを含んでいるものがのぞましいです。
市販の問題集のなかにはそうした段階を踏んだもので、わりと廉価なものがありますので、書店で確認してみるとよいでしょう。
さらに問題集の問題部分よりも解答や解説ページに枚数を割いているものを選ぶとよいです。
慣れないときには解き方はまずはお手本をまねて、解く段取りを自分のものにしていくことをおすすめします。
解けないときにはあせらず急がば回れで、わかるところまでもどり少しずつ前進する。
そのためには可能な限り早めに学習に着手して、試験までに余裕をもって取り組むとよいでしょう。
有意義に時間を活用するため通学時間などを使って学習を進めるようにします。
反復学習をすすめる
レベルを上げていくうえでぜひ行ってほしいのが反復して類似の問題を解くことです。
すでに解けると思っているレベルでも時間をかけないで解けるようになる必要があります。そうでないと実力とはいえません。
入試では緊張や時間に追われる中でふだんの力を発揮することは困難なものです。
そこでふだん使いのやさしいレベルの問題集をスピードをあげつつ正確に解けるかどうか確認する作業をすすめましょう。すきま時間を利用して反復して確認作業に取り組みます。
問題集の問題についてはべつの紙やノートに解きます。
ノートには問題番号をつけて、あとで確認できるようにします。間違えた問題にはしるしをつけて解きなおす際に活用しやすくできるからです。
学習範囲が問題集の3分の2がすぎた2回目に着手します。
1回目で目印のついた問題を中心にその周囲の問題もたまに織り交ぜながら解きます。2度目も間違えた問題については要注意ですので3回目としてもう一度解きます。
こうして同じ問題を最低でも3~4回目解くと、すでに段階を踏んできて基本的なことは網羅できていますから、さまざまな「難問」といわれる問題についても自信を持って取り組みことができるようになっていきます。
まとめ
大学入試の数学は難問だけでない
まずは基本的なパターンの習得
自分の実力と問題のレベル
意欲の生まれる学習法
反復学習をすすめる