文系 の 職業 を希望する場合は、大学を選ぶときにまず文系の道に進むべきか、それとも理系の道に進むべきかを考えなければなりません。その場の感覚で決める人もいますが、この選択は将来の職業に関わります。少し立ち止まって、慎重に考えるべきでしょう。
今回は、文系を選んだ場合の将来について考えてみます。
文系専門の職業 ~文理選択の考え方とポイント~
文系でなければいけない職業
文系でなければいいけない職業は、やはり理系の大学では学べない知識や専門的な資格が必要になる職業です。
専門知識を独学で学ぶことは難しく、資格の取得にあたっても大学で専門分野の科目を履修していることといった前提条件があるものも多いです。
自分がやりたいことが文系の専門的な分野についてであるなら、迷わず文系を選んでも問題ないでしょう。
たとえば臨床心理士になりたいのであれば、心理学部や臨床心理学部といった心理に関わる知識を学べる大学へ進む必要があります。
臨床心理士の資格を持っているからといって必ずしも臨床心理士になる必要はなく、スクールカウンセラーや産業カウンセラーといった職業も狙うこともできます。
特に最近は労働環境を取り巻くストレスに悩まされている人が多く、つぶしのきく職業と言えるでしょう。
他の例としては、学芸員も大学で専門の科目を履修する必要があります。こちらも基本的には大学で学んだという実績がなければ試験・審査を受けることができません。
大学のカリキュラムによっては自分が目指したい職業の資格を取れないこともあります。受験を決める前に必ず確認しておきましょう。
文系ではいけない職業
文系でなければいけない職業と同様に、理系でなければいけない職業というものがあります。
医者や化学者になりたいのに法学部や経済学部に進む人はいないでしょう。
理系の専門職を目指す可能性があるのなら、文系の科目を学んでも遠回りになってしまいます。
これを踏まえ、本当に自分は文系でなければいけないのかをじっくり考えてみてください。
文系が有利になる職業
法律関係の資格を取るのであれば文系が有利になるでしょう。
たとえば宅建や行政書士の試験に受験資格はありません。
そのため卒業した大学の学部が文系であろうと理系であろうと挑戦することはできますが、どちらが有利かと言われればやはり文系の人間が有利と言えます。
宅建は不動産関係の会社に勤める人が取る資格、というイメージがあるかもしれませんが、どんな会社に勤めることになっても法律の問題はついて回るものです。
民法についてもある程度学んでいることの証明にもなりますので、総務として活躍することもできるかもしれません。
文系が不利になる職業
プログラマーやシステムエンジニアなど、工学系の知識が要求される職業は文系には不利だと言えます。
今、現場で活躍しているプログラマーやシステムエンジニアにも文系出身の人はたしかに多くいます。
ですが専門学校や大学で専門の知識を身につけた人の方が活躍しやすいことは言うまでもありません。
経済・経営についてのシステムに関わるのであれば、文系の学部で学んだ知識を生かすこともできるので必ずしも不利になるとは言えないでしょう。
文系が学ぶこと
文系では大まかに法律や経営、政治や経済について学びます。
理系では物理や化学、生物といった自然現象に注目することが多いのに対し、文系は人間生活に関わるさまざまな分野について広く学習する傾向にあります。
そのためか理系に比べて授業をどのくらいとるか、どの時間にとるか、ということを学生が決めやすいのが特徴です。
自由と言えば聞こえはいいですが、自分を律することができなければ4年間遊んで過ごし、結局何を学んだのかよくわからないということにもなりかねません。
文系という道を選択するのであれば、理系以上に自分の将来の職業について日頃から意識しなければいけないと言えるでしょう。
まとめ
文系専門の職業 ~文理選択の考え方とポイント~
文系でなければいけない職業
文系ではなれない職業
文系が有利になる職業
文系が不利になる職業
文系が学ぶこと