平成27年度の 文系 ・ 理系 別学生数の 割合 は、文系約48%、理系33%、文・理系以外の文理共通約19%となっています。
文系には人文科学、社会科学、人文・社会科学、国際関係学が、理系には理学、工学、農学、保健(医・歯・薬・看護学など)、また、文理共通には教育、家政、芸術などの分野がふくまれます。
大学での文系と理系の割合は?
文系と理系
人間活動が研究対象である学問系統が文系で、自然界が研究対象である系統が理系とされてきております。
しかし、人間活動であっても理系や複合領域とみなされる学問分野があり、文理系の特徴が明確でなくなってきております。
西欧圏の学問分野は自然科学、人文科学、社会科学に大別されています。
今回は、大学の文系と理系の割合についてお話します。
平成27年度の文理系別学生数の割合は、文系約48%、理系33%、文理共通約19%です。文系には人文科学、社会科学、人文・社会科学、国際関係学がふくまれます。
また、理系には理学、工学、農学、保健(医・薬・看護学など)の分野が、文理共通には教育、家政、芸術などの分野がふくまれます。
ここで分野別学生数の割合は、高い順に社会科学32%、工学15%、人文科学14%、保健12%、教育7%、理学3%、農学2%、家政2%、芸術2%となっています。
次に分野ごとの学生数の割合を以下に示します。
社会科学では、商・経済学54%、法・政治学18%、社会学16%などで、人文科学は、文学37%、哲学12%、史学7%などになっています。
工学は電気通信工学29%、機械工学18%、土木建築工学14%、応用化学9%、経営工学2%、応用理学2%などです。
農学は農学15%、獣医畜産学14%、水産学8%、農芸化学7%など、保健は薬学24%、看護学23%、医学17%、歯学4%など、教育は体育学18%、教育学17%、小学校課程5%などです。
分野別学生数割合の2016年までの10年間における推移について、文系の社会科学は40%台であったものが30数%まで減少傾向を示し、人文科学は約15%前後で推移しています。
理系では工学が減少傾向にあるものの、保健が5%台であったものが10%以上に増加しております。
文理共通では教育が再度増加傾向にあり、また、人文・社会科学、国際関係学、人間関係科学などの統計上、その他に分類される分野の急増がみられます。
文理融合
文理融合の学部では文理系科目が履修できます。
社会科学系分野に自然科学系学問を、また、理工系に社会科学系学問を採用し、文理融合を行っています。
国立大学で文理融合学部のある大学は、九州大学「共創学部」、新潟大学「創生学部」、横浜国立大学「都市科学部」、滋賀大学「データサイエンス学部」、島根大学「人間科学部」、宮﨑大学「地域資源創成学部」、東京都市大学「環境情報学部」、慶應義塾大学「総合政策学部、環境情報学部」、早稲田大学「人間科学部」、東京理科大学「経営学部」、青山大学「社会情報学部」、同志社大学「文化情報学部」、専修大学「ネットワーク情報学部」などがあります。
グローバル社会、情報通信の進歩や人文社会系学部の再編などで、大学での文理融合の必要性がでてきています。
最近、文理融合系学部がない大学でも、多くの文理融合型プロジェクトが実施され成果をあげています。
国際関係学部
「平和・安全保障」、「国際協力・開発援助」、「文化・国際交流」などの国際関係論を研究・教授する学部で、同義として国際社会学部、国際文化学部、総合グローバル学部、国際政治経済学部、国際経営学部、国際コミュニケーション学部などがあります。
同学部を設置している大学に、静岡県立大学、九州国際大学、東京国際大学、日本大学、立命館大学、亜細亜大学などがあります。
文系と理系の意識
小学校のときは、数学など理系学問への関心度に男女性差はないようです。
また、小学校から高校男子は理系教科に高い関心がありますが、女子は関心度が低下し性差があらわれます。
中学生では男女とも文系、理系と決めれない生徒が多く、それが高校生になると文系割合(男女共)が高くなります。
まとめ
大学での文系と理系の割合は?
文系と理系
文理融合
国際関係学部
文系と理系の意識